
フライパンの音に生活感と高市への怨念がこもる。=24日夜、自民党本部側歩道 撮影:田中龍作=
「高市辞めろ 石破に代われデモ」が昨日(24日)夜、自民党本部前であった。(呼びかけ:稼奈汰さん)
特筆すべきことが二つあった。一つは、デモ参加者が自民党側の歩道まで溢れたことだ。これまではどんなに参加者が多くても自民党の対岸の歩道上で声をあげるだけだった。
慌てた警察は自民党側にあふれた隊列の先頭に鉄柵を置いた。これ以上前に進まれると自民党の正門まで行ってしまう。警視庁警備課長、あるいは麹町警察署長の面目丸潰れとなるからだ。
田中が自民党側に渡ろうとすると制服警察官たちは、信号が青であるにもかかわらず、田中に抱き着いてきて阻止した。

「高市辞めろ」。コールと共にペンライトが揺れた。=24日夜、自民党本部対岸歩道 撮影:田中龍作=
特筆すべき2つ目は、これまでのデモと様相が違ってきたことだ。
原発事故(2011年)事故直後からあらゆるデモを見続けてきた女性(都内在住)は次のように語る。
「若い世代が来ている。それも大人しい系の」。
安保法制(2015年)に反対するデモの際は、シールズという若者たちがいたが、彼らは元気一杯で腕力があった。
今回はもの静かな若い世代が目立つ。前出の女性は「大人しい人たちを高市は怒らせてしまった」と分析する。

「ごっこ」は静かな人たちまで怒らせてしまった。=24日夜、自民党本部側歩道 撮影:田中龍作=
『ごっこ遊びで倒そ』と書かれたプラカードが自民党本部前に登場した。そう。自民党の門ひろこ議員(東京8区)が「デモはごっこ遊び」と言い放ったことを逆手に取ったのだ。
呼びかけ人の稼奈汰さんは「ごっこ遊びでいいんです。気軽に路上に出ればいいんです」と気負うことなく話した。
「門ひろこは今すぐ出てこい」。稼奈汰さんがリードすると、合唱となって自民党本部前に響き、ペンライトの光が揺れる。
♪Power to the people♪ジョンレノンの曲が締めくくりに流れた。「人々に力を」のフレーズがしっくりくるデモであった。
~終わり~
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【読者の皆さま】
田中龍作は日本に帰っても反戦を訴えます。戦争の悲惨と冷酷を知るジャーナリストとして。

















