
ヘリパッド建設反対の男性が警察車両に はねられた 直後。運転手(機動隊員)は車両から降りることもなく去って行った。=2016年7月21日午後6時49分頃、沖縄高江 撮影:田中龍作=
「NO WAR!憲法変えるな!」デモ主催者の菱山南帆子さんが19日、国会図書館前で警察官に突き倒されて負傷した。
「警察は本気を出してきてるな」。デモに参加し、デモを見つめ続けて半世紀の田中にはピンと来るものがあった。
沖縄高江の攻防を思い出す。2016年のことだ。やんばるの原生林を切り拓く米軍のヘリパッド建設が、宗主国の米国様から降ってきた。
反対の声は全国に広がったが、日米同盟最優先の安倍晋三政権は強行した。地元沖縄はもとより東京や関西などから人々が駆け付け、体を張って建設を阻止しようとした。
警察庁は全国の警察から機動隊を動員して反対運動潰しにかかった。狭い沖縄に全国の警察が襲いかかったのである。
高江での警察の暴力は凄まじかった。女性の首にロープを巻き付けたり、男性をひき逃げしたりした。
高江では集会場に飲料水を運ばせなかったこともあった。国会図書館前でデモ参加者を炎天下に押し込みカマボコ(機動隊員輸送車両)で塞いだ19日の事件と似ている。
参考記事
・ロープ救急搬送記事

首にロープが巻き付く女性。機動隊員がロープを握っている。この後女性は痙攣を起こして救急搬送された。=2016年、沖縄高江 撮影:田中龍作=
それが間違った事業であろうと時の政権が命運をかける時、警察は恐ろしいほど乱暴者になる。
半世紀近く前、成田空港の開港を阻む鉄塔が三里塚に聳えていた(1972~77年)。飛行機を飛ばすには鉄塔を除去する他ない。
鉄塔は機動隊などによって引き倒されたのだが、その時、鉄塔に立て籠もった反対派に死者が出ている。

集会場への水を積んだ車両を行かせまいとする機動隊。=2016年、沖縄高江 撮影:田中龍作=
警察ほど政治に弱い組織はない。「反戦護憲・反高市」デモを弾圧するのは当然の職務だと思っているフシがある。
高齢者虐待と菱山さんへの暴力を見て、警察は本気で来てるな、と確信したしだいである。
~終わり~
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