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【キーウ発】動物たちも戦争の犠牲になった

 開戦から44日目、4月10日。  戦場に行くと必ずといってよいほど飼い主を失った動物に出会う。猫、犬、馬、ヤギ・・・  牛や鶏はあまり見かけない。兵士たちの食に供されてしまうからだ。  キーウから約80㎞西のアンドレイ …
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【キーウ発】「ロシア軍が来た」携帯で話していた村人たちは射殺された

 開戦から43日目、4月9日。  キーウ中心部から西に75㎞のアンドレイフカ村。首都近郊とは程遠い670世帯の農村が惨劇に見舞われた。  ロシア軍が去ってほぼ1週間が経ち、村人が戻って来始めた。あるいは地上に出てくるよう …
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【キーウ発】穀倉地帯の小麦畑が湖に 露軍が川の堤防破壊

 開戦から42日目、4月8日。  最後までロシア軍が駐留していたウクライナ北部を訪ねた。(あくまでも東部のドンバスとハルキウ、南部のヘルソンを除く)    北部の村に食料や医薬品を届ける支援団体と軍に同行したのである。 …
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【キーウ発】首都近郊は露軍戦車の墓場になった

 開戦から41日目、4月7日。  「プラハの春」(1968年)。チェコの民主化をソ連軍戦車のキャタピラーが蹂躙したモノクロームの映像を思い浮かべながら、私は準備をしてきた。  ロシア軍戦車は大統領府を押さえるはずだから、 …
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【キーウ発】神父は自らの手でマスグレーブを掘った

 開戦から40日目、4月6日。  マスグレーブが見つかったとされるキーウ郊外のブチャ。市街地に入る交差点にさしかかった時、同行の地元ジャーナリストが怒鳴るような声で言った。  「ミスタータナカ。ここの写真を撮っておけ」。 …
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【キーウ発】「破壊・殺戮・略奪」 露軍蛮行の跡を行く

 開戦から39日目、4月5日。  ロシアを一方的に悪者扱いしているのではない。見たこと聞いたことを現状に照らし合わせながら、ありのままに書く。  キーウ中心部から西北に75㎞の街ボロデャンカ。ブチャやイルピン同様、ロシア …
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【キーウ発】兵隊が略奪に押し入る国 兵隊がスーパーで食料調達する国

 開戦から37日目、4月3日。  「ロシア兵は家のドアを銃撃で壊して押し入ってきた。『殺すぞ』と私を脅し(カラシニコフを)顔スレスレで4発発射した。そして食料をはじめ家の中の物を全部持っていった」。  2日付の拙稿で、ロ …
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【キーウ発】ロシア兵は男性の顔すれすれにカラシニコフを4度発射した

 開戦から36日目、4月2日。  ここが落ちていたら、キーウ(キエフ)をロシア軍の戦車が我が物顔で走りプーチン大統領は勝利宣言をしていただろう。  首都北西の防衛線を死守せんとするウクライナ軍と、首都を陥れたいロシア軍と …
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【キエフ発】戦時下のポリス 「2分の1秒の判断が命を救う」

 開戦から34日目、3月31日。  「ワシは泥棒を捕まえるために警察官になったんじゃ」。警察署長が駆け出しの田中に語ってくれたのを思い出す。  平和(もちろんいい意味で)な国にあって警察の仕事は署長の言う通りだ。  だが …
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【キエフ発】ロシアは首都攻略を諦めていなかった 「攻撃減らす」の嘘

 開戦から33日目、3月30日。  ロシア国防省は29日、ウクライナとの停戦協議を受けて「キエフへの攻撃を劇的に減らす」と発表した。が、その舌の根も乾かぬうちだった―  キエフ北東の防衛線であるブロバリィにロシア軍陣地か …
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