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【ウクライナ発】水没の穀倉地帯 キーウ海の水が流れ込んだ

 開戦から49日目、4月15日。  広大な範囲にわたって水底になってしまった穀倉地帯を訪ねた。人知を超えた破壊に度肝を抜かれた。  キーウから51㎞北のデミディフ村。水没していなければ、小麦畑や野菜畑が広がる。  水没し …
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【キーウ発】「村人は頭部を切断されていた」 

 開戦から49日目、4月15日。  キーウ北西近郊のモシュヌ村(開戦前の人口約200人)は森に囲まれた静かな別荘地だ。  キーウまでの直線距離は25㎞。ロシア軍が誇る自走砲「2S19」の射程距離(29㎞)に入る。  ノド …
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【キーウ発】露軍の戦争犯罪立証へ ICC・国際刑事裁判所の検事らがブチャに入った

 開戦から47日目、4月13日。  ICC・国際刑事裁判所のカリム・アフマド・カーン検事率いる調査団が、ブチャに入った。聖アンドリュー教会のマスグレーブを実況検分し、遺族や神父から事情を聞いた。  フランスの専門家チーム …
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【キーウ発】虐殺のブチャに露軍のガスマスク

   開戦から46日目、4月12日。  マスグレイブが見つかったブチャ。街の一角はロシア軍戦車の残骸で埋め尽くされていた。  破壊された戦車の傍らにガスマスクがあった。  現場の状況からして反米・親露の評論家といえども「 …
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【キーウ発】ロシア軍は村の学校に100発以上の砲弾を撃ち込んだ

 開戦から45日目、4月11日。  キーウから西に47㎞のブザヴァ村は、人口約2千人の農村だ。村の中心部から南にわずか2㎞の所に、セスナ機を飛ばせるくらいの空港がある。  小さな空港だが、ドローンとヘリコプターの離発着に …
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【キーウ発】動物たちも戦争の犠牲になった

 開戦から44日目、4月10日。  戦場に行くと必ずといってよいほど飼い主を失った動物に出会う。猫、犬、馬、ヤギ・・・  牛や鶏はあまり見かけない。兵士たちの食に供されてしまうからだ。  キーウから約80㎞西のアンドレイ …
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【キーウ発】「ロシア軍が来た」携帯で話していた村人たちは射殺された

 開戦から43日目、4月9日。  キーウ中心部から西に75㎞のアンドレイフカ村。首都近郊とは程遠い670世帯の農村が惨劇に見舞われた。  ロシア軍が去ってほぼ1週間が経ち、村人が戻って来始めた。あるいは地上に出てくるよう …
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【キーウ発】穀倉地帯の小麦畑が湖に 露軍が川の堤防破壊

 開戦から42日目、4月8日。  最後までロシア軍が駐留していたウクライナ北部を訪ねた。(あくまでも東部のドンバスとハルキウ、南部のヘルソンを除く)    北部の村に食料や医薬品を届ける支援団体と軍に同行したのである。 …
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【キーウ発】首都近郊は露軍戦車の墓場になった

 開戦から41日目、4月7日。  「プラハの春」(1968年)。チェコの民主化をソ連軍戦車のキャタピラーが蹂躙したモノクロームの映像を思い浮かべながら、私は準備をしてきた。  ロシア軍戦車は大統領府を押さえるはずだから、 …
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【キーウ発】神父は自らの手でマスグレーブを掘った

 開戦から40日目、4月6日。  マスグレーブが見つかったとされるキーウ郊外のブチャ。市街地に入る交差点にさしかかった時、同行の地元ジャーナリストが怒鳴るような声で言った。  「ミスタータナカ。ここの写真を撮っておけ」。 …
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