ユニクロが登場した頃、品物の安さに飛び上がって喜んだ。当時、新彊ウイグルでの生産が明らかになっていなかったこともあった。
トレーナーが「イチ・キュッ・パ(1980円)」で買え、ジャケットは6~7千円だったように記憶している。
安いはずのユニクロだったが、消費税が5%から8%に上がった2014年頃から、庶民にとっては、高嶺の花ならぬ高値の花となっている。1980円だって苦しいのだ。
そこでユニクロよりも安いGUが登場した。ウチの女房はもっぱらGUである。
日本一地価の高い銀座鳩居堂の2軒隣で、Tシャツが590円で買えるのだ。頭がクラクラする。
日本人は貧しくなる一方だ。
ビールが割高になってきたため、メーカーは発泡酒を開発した。ところが発泡酒でさえ高くなり、第3のビールが出てきた。
ユニクロ→GUと同じ図式だ。
働いても働いても、税金と社会保険料で持って行かれる。
田中家は税金が払えず、税務署に踏み込まれそうになったこともある。女房が玄関で体を張って阻止した。
税務署員を家に入れていたら、金目のPCやカメラなどは差し押さえに遭っていただろう。そうなると仕事どころではなくなる。
自殺した方が楽になると考える人が増えるのは当然だ。そして実行する。統計が示している。
今秋の総選挙で、もし野党が消費税5%で結束したら、与党は3%か0%で対抗してくるだろう。
買い物のたびに払わされる、罰金のごとき消費税から逃れられるのであれば、自民党にだって投票する。そうした有権者は少なくないはずだ。田中だって心を動かされる。
だが消費税減税は財務省の抵抗で実現困難だ。そこで浮上したのが「特別給付金10万円」である。
「10万円」はあった方がいいに決まっているが、その場凌ぎにしかならないことは、庶民がよく知っている。
国民にとって有難いのは、やはり消費税減税である。
~終わり~
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