
ウクライナのクリミア半島に電撃侵攻したロシア軍。=2014年3月、州都シンフェロポル郊外 撮影:田中龍作=
とうとうBBCまでもが伝えた-
戦争が迫っている。あなたは缶詰や飲料水などを備蓄しているか?英国政府は数十年間更新していなかったサバイバルマニュアル『ウォーブック』の作成を始めた。
英軍制服組のトップであるサー・リチャード・ナイトン参謀総長は、「35年間の自分の軍歴の中でロシアの脅威が『最も危険な』時期を迎えている」と述べた。
日本人はピンと来ないだろうが、陸続きで帝政ロシアの時代から脅威に晒されてきたヨーロッパの危機感は並大抵のものではない。
誤解なきよう言っておくと田中のスタンスは「反米・反露・反中」である。

在ウクライナ米国大使館から退避勧告が出ているのにもかかわらず、米国人のグループは「(これから)バケーション」と言って楽しそうにシャンパンを傾けていた。12日後、ロシア軍が侵攻してきた。=2022年2月、キーウ・ボリスピル国際空港 撮影:田中龍作=
戦争は独裁者の胸三寸で発動される。独裁者は「はい、これから侵攻しますよ」などと告げてくれない。
常在戦場のナゴルノカラバフで、田中が取材した裁判官は「朝、砲撃の音で目が覚めた」と話した。
ロシアのウクライナ本格侵攻(2022年)の際も悠長にバカンスを楽しんでいたウクライナ在住の米国人がいた。(写真)
在ウクライナの米国大使館が「すぐに退避するよう」警告を発していたのにもかかわらずだ。
ロシアの侵攻3日前にキーウのフレシャーチク通り(銀座にあたる)で街頭インタビューしたが、半分近くの人々が「ロシアは攻めて来ない」とタカをくくっていた。
日本にとっても対岸の火事ではない。独裁者が「北海道に侵攻しますよ」「沖縄を攻撃しますよ」なんて教えてくれる訳がないのだ。

後にナゴルノ・カラバフ自治州は、奇襲で鳴る隣国のアゼルバイジャンに武力併合された。=2020年、ナゴルノ・カラバフ 撮影:田中龍作=
日本人は高学歴のインテリでさえ国際情報には疎い。ネット情報で操ることなんぞ朝メシ前だ。
ロシアのウクライナ侵攻の際もプーチンのナラティブを実に多くの人々が信じ込んだ。いや未だに信じ込んでいる。
日本国民を分断するのは簡単である。赤ん坊の手をひねるより容易い。
ネットで「X国が仕組んだ」「高市首相が外交に失敗したから戦争になった」などと流せばイチコロだ。
かつてのドイツ、現在の南北朝鮮のように日本が分断国家となっても何ら不思議はない。
~終わり~
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読者の皆様。「迫り来る戦争」は田中の杞憂であることを願っております。
トランプもプーチンも習近平も「日本が戦争に巻き込まれるよ」なんて教えてくれません。
田中龍作は危機を知らせるカナリヤであり続けるためにも炭鉱に飛び込む覚悟です。

















