新宿アルタ前で「悪政には怒っていいとも」

街頭アピールは、台風や大雨でもない限り毎日曜続けられている。=27日、新宿アルタ前 撮影:田中龍作=

 日曜の午後、新宿を歩くとアルタ前の広場が賑やかなことに気付く。オジさん、オバさん、お姉さん、お兄さんが代わる代わるマイクを握って、思い思いのテーマでスピーチをしているのだ。

 6年前から始まった街頭アピールはきょうで482回目を数える。途中、新宿西口、秋葉原、神保町に会場を移したこともあったが、今やアルタ前の日曜名物ともなっている。

 主催者のAさん(自営業者)は街頭アピールを始めた理由を次のように語る。

 「新聞テレビが本当のことを言わないので、真実を言う場が必要だった。マスコミとは全く違う観点からスピーチしなければならなかった」と。

 初期の頃からの弁士Bさん(会社員・都内在住)のスピーチに引き込まれた—
 
 「岩盤規制が私たちの生活を守ってきた。岩盤規制が撤廃されるということは、私たちの生活が破壊されるということ」

 「昔と同じく大本営発表が繰り返されているとしたら、(現実は)180度違うことが蔓延している」。

 Bさんの情報源は人だ。ヒューミント(human intelligence の略)である。元官僚や当事者に会って情報を得るのだそうだ。

 Bさんの懸念は、もともと意見を言わなかった日本人がさらに物言わぬようになったことだ。「特に左の人間が黙っているのが恐ろしい」と深刻な表情で語る。

道行く人は政治に関心が薄い。弁士たちは懸命に訴える。=27日、新宿アルタ前 撮影:田中龍作=

 野党の衰退を見れば、Bさんの懸念も頷ける。

 日本人は大人しくなったのだろうか。2014~2015年頃の街頭アピールは、1回(1日)につき15~16人がマイクを握っていた。20人を数える日もあった。反戦歌を唄う人もいた。

 今では10人を切る。少ない時は5~6人という。

 主催者のAさんは「朝日と産経が同じことを言い始めた時はヤバイ」と指摘する。「悪い政治には怒っていいとも」と洒落た。

 100人いたら100通りの意見があって当然なのだ。人々が自由に声をあげる場があることは、この時代貴重だ。

 「抵抗しなかったら権力者とそのお仲間から踏み潰されてしまう」。Bさんの言葉が新宿の雑踏に吸い込まれて行った。

      ~終わり~

  ◇      
『田中龍作ジャーナル』は読者のカンパにより続いています。ご支援何とぞ宜しくお願い申し上げます。コロナの影響で運営が厳しくなっております。 ↓

田中龍作の取材活動支援基金

■郵便局から振込みの場合

口座:ゆうちょ銀行
記号/10180 番号/62056751

■郵便振替口座

口座記号番号/00170‐0‐306911

■銀行から振込みの場合

口座:ゆうちょ銀行
店名/ゼロイチハチ・0一八(「ゆうちょ銀行」→「支店名」を読み出して『セ』を打って下さい)
店番/018 預金種目/普通預金 口座番号/6205675 口座名/『田中龍作の取材活動支援基金』

■ご足労をおかけしない為に

ゆうちょ銀行間で口座引き落としができます。一度窓口でお手続きして頂ければ、ATMに並んで頂く手間が省けます。印鑑と通帳をお持ち下さい。
記号/10180 番号/62056751 口座名/タナカリュウサクノシュザイカツドウシエンキキン

連絡先
tanakaryusaku@gmail.com
twitter.com/tanakaryusaku

政治

官邸前で「安倍スガ自民党にとどめを」と叫ぶ

新幹線運転士から埼京線に降格 ジョブ・ローテーションが危うくするJRの安全

「労働組合を弾圧するな」市民が警察庁に請願

「東京入管は人権守れ」デモ

菅総理のお膝元で「自助、共助、公助」のウソを暴く

戦争法から5年 事態は悪化している

2年後に迫る「東海第2原発再稼働」にNO 事故が起きれば首都圏崩壊 

【Go toイート】 オンライン業者、国と飲食店から2重取り

「非正規労働者にも退職金払え」 最高裁で大詰め

おちゃらけ総裁選 菅政権待ち受ける解散総選挙2説