【レバノン発】ベイルートにも地下トンネルがある

林立するビルの下にヒズボラのトンネルがある。イスラエル軍はやみくもに空爆しているのではない。=11日、ベイルート・ダヒア 撮影:田中龍作=

宗派は違えどもガザのハマスとレバノンのヒズボラは兄弟分だ。イスラエル軍のガザ攻撃が熾烈になるとレバノンからミサイルが飛ぶ。(ハマス=スンニ派/ヒズボラ=シーア派)

前々回(2006年)の戦争では南と北からイスラエル軍を挟撃した。

イスラエル軍を長年、手こずらせたガザの地下トンネルをヒズボラが真似ないわけがない。

ダヒア(ベイルート南部)の地下にはトンネルがある。深さは30~40m。主にビルの下に掘っているとされる。

イスラエルはまずビルを破壊せねば、トンネルの入り口に辿り着けない。厄介だ。総延長はヒズボラ以外知らない。

地下トンネルには武器弾薬をはじめ現金やゴールドなどが貯蔵されている。

ヒズボラを掃討するにはトンネルを潰さなければならない。そのためにはガザのように陸上侵攻しなければならない。

ダヒアの一角にはパレスチナ難民キャンプがある。=2024年、ベイルート南部 撮影:田中龍作=

ベイルート南部では1982年、世界を震撼させる事件が起きた。イスラエル軍包囲下でのパレスチナ難民キャンプ虐殺事件である。「これでユダヤ人はナチスドイツの蛮行を批判できなくなった」と言われた事件だった。

奇しくもダヒアには別のパレスチナ難民キャンプがある。「パレスチナ人殲滅」をライフワークとするベングビール国家安全相らは虎視眈々と狙っていることだろう。

万が一があったとしても、歴史を繰り返させてはならない。

 ~終わり~
 
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