【新国立競技場】安倍首相「白紙撤回」は大ウソだった

新競技場の敷地となる明治公園では重機がせわしなく動き、ダンプカーが頻繁に出入りしていた。=31日午前、写真:筆者=

新競技場の敷地となる明治公園では重機がせわしなく動き、ダンプカーが頻繁に出入りしていた。=31日午前、写真:筆者=

 安倍首相が「白紙撤回」の大見得を切った新国立競技場。ところが敷地面積は超巨大なままであることが、『田中龍作ジャーナル』の取材で分かった。

 総工費が2,520億円にまで膨らんだ新国立競技場の建設計画を安倍晋三首相が「ゼロベースで見直す」と発表してから2週間あまりが経つ。

 ところが、建設予定地とされている旧競技場とその周辺では従来通り工事が進んでいる。

 ザハ案により新競技場の敷地となる明治公園では、重機がうなりを上げて動き、ダンプカーが行き交っている。これは旧競技場の解体工事ではないのだ。

 あくまでもザハ案による超巨大競技場の建設予定地なのである。工事の注文者は「JSC(日本スポーツ振興センター)。施工者は大成建設だ。

 青々と茂っていた明治公園の古木巨木は伐採され、地面が無残にもむき出しとなっていた。

 不審に思った地元住民が工事業者に尋ねたところ、工事業者は「上からストップするよう指示が来ていないので続けている」と答えたという。

3本のヒマラヤ杉が伐採された跡。伐採されたのは安倍首相が「ゼロベース見直し」を発表した翌日だった。=31日午前、写真:筆者=

3本のヒマラヤ杉が伐採された跡。伐採されたのは安倍首相が「ゼロベース見直し」を発表した翌日だった。=31日午前、写真:筆者=

 ザハ案により新競技場の敷地となる明治公園は都の所有だ。土地は都が国に貸すのか売却するのか、協議中だという。

 東京都緑地部公園課に聞くと驚くべき答えが返ってきた―「国立競技場の計画が白紙になっているのでそういった面も今後協議という形になる。今のところは未定」。

 土地の所有関係もはっきりしないまま建設工事だけが進むのである。まさに「止まらない公共工事」である。

 工事発注者のJSC(日本スポーツ振興センター)に聞くとさらに驚いた。「(白紙となっても新国立競技場の)敷地面積は変わっていない…」というのだ。巨大施設であることに変わりはないのである。

 ゼロベースで見直すというのは「べちゃっとした生ガキ」なのか「カキフライ」なのかの形状だけなのだ。

 ハコモノは巨大であればあるほど費用も巨額となる。政治家へのキックバックもそれに応じて増える。ここがミソだ。

 新国立競技場建設の最高責任者はオリンピック担当相の遠藤利明氏。遠藤大臣は「2,500億円がなぜ出せないのか」と言った森喜朗元首相の腹心である。

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