
維新との党首会談に臨む自民・高市総裁=2025年10月、国会内 撮影:田中龍作=
国会議員の定数削減が終盤国会の争点となっている。巷間いわれるのは「比例議席の削減は少数者の意見を反映できなくなる」だ。
その通りなのだが、もっともっと恐ろしいのは独裁を招き経済をも沈めることだ。
ハンガリーのオルバン政権がそうだった。オルバン・ビクトル首相は2010年、首相に返り咲くと議会の定数削減を断行した。386議席→199議席という大胆なものだった。自らの与党「フィデス」に有利になるようにイジったのである。
フィデスとキリスト教民主国民党による連立政権は、最盛期(2022年)には199議席中135議席を占めるに至った。オルバン首相は2026年4月の総選挙で敗れるまで16年間、独裁を恣にする。

高市総裁との頂上会談に臨む藤田・維新共同代表(左)と吉村代表。=2025年10月、国会内 撮影:田中龍作=
独裁政権につきものの汚職が蔓延した。財政はお身内に甘い放漫な運営になった。
結果、経済は混乱。インフレ率は最盛期25%に上った。
オルバン政権は司法の独立や報道の自由を制限し、EUの異端児といわれた。
日本に喩えてみるといい。安倍政権(2012~2020年)の8年間で、司法の独立や報道の自由が脅かされ、経済は大きく沈んだ。いまなおアベノミクスの後遺症から抜け切れずにいる。オルバン政権は安倍政権の倍の期間続いたのである。
定数削減を簡単に考えてはいけない。政治家は独裁権力をひとたび握ってしまえば、簡単に手放さない。自民と維新にこれ以上議席を与えたら、暗黒の独裁国家に真っ逆さまとなる。
これ以上国民を貧乏にさせてどうするんだ。
~終わり~

















