
道路上に等間隔で登場するマドゥロ大統領の写真。独裁国家ならではの光景だ。=2019年、カラカス 撮影:田中龍作=
米軍が3日朝(現地時間)、ベネズエラに侵攻した。マドゥロ大統領は拘束され、国外追放された。
あれから7年が経つ。田中は軍事侵攻を良としている訳ではないが、感慨も ひとしお である。
2019年、一期目のトランプは、ベネズエラのマドゥロ独裁政権に対して「軍事侵攻もありうる」と示唆した。田中は押っ取り刀でベネズエラに飛んだ。
トランプの示唆を野党陣営と反マドゥロ国民は真に受けた。街に繰り出して大規模デモを掛けるなどした。
だが待てど暮らせどアメリカの軍事介入はない。
マドゥロ打倒の気運は急速に萎んで行った。ジャーナリストは迷惑な存在となった。掌を返したように冷たくなった。
米国のテレビクルーが立て続けに治安当局により拘束されたりした。田中は懸命に車中からの隠し撮りを続けるなどしたが、限度があった。
田中は這う這うの体でベネズエラから脱出したのだが、その後間もなく空港がブラックアウトし飛行機は飛ばなくなった。決断が1日~2日遅れていたら、田中の身柄はどうなっていたことやら。

山から染み出てくる水をボトルに詰める民衆。ゴミ箱漁りと同じく当たり前の光景となっている。=2019年、カラカス郊外 撮影:田中龍作=
田中が訪れた時点(2019年)で人口の10%にあたる300万人が国外に脱出していた。現在は790万人が国外にある(昨年5月時点)。4人に1人だ。
水道は機能せず人々は山の湧き水を汲んで飲料水などに充てていた。
独裁者は追放された。一日も早く人々がまっとうに生活できるようになることを祈るのみだ。
~終わり~
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