» パレスチナ(ガザ・西岸)

【ガザ発】命脈のトンネル潰され、怒りと憎しみ募らせる人々

 「トンネル」と言うとハマスの軍事用トンネルばかりが注目されているが、かつてガザには人々の暮らしを支えてきた「民生用トンネル」があった。  ハマスを極端に嫌う軍事政権がエジプトに登場したためトンネルは破壊された、と伝えら …
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『アフター』今年7月15日。最盛期には1,800本もあったトンネルは、空爆で破壊されていた。=ラファ・エジプト国境 写真:筆者=

【ガザ発】 イスラエル軍、国連避難所攻撃の真相

 イスラエル軍による国連避難所への爆撃が止まらない。3日もラファの避難所(小学校)が砲撃され10人が死亡、数十人が負傷した。  同軍広報は「近くからロケット弾が発射されたため撃ち返した」と発表する。日本のマスコミは発表を …
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夜明け前に砲撃で破壊された教室。ここに数十人が寝ていた。=7月30日、UNRWAの小学校・ジャバーリヤ 写真:筆者=

【ガザ発】 46万人が避難 安全な場所なく

 日本のある大新聞が「ガザの避難者は20万人を超えた」と書いていた。これはあくまでもUNRWA(国連パレスチナ難民救済機関)の施設に避難している人たちの数である。(日本のマスコミはどこまで行っても役所の発表ベースだ)。 …
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家を破壊されたのだろうか。母と子の目は不安におびえていた。=UNRWA避難所・ガザ市内    写真:筆者=

【ガザ発】村人たちは浴室に押し込められ射殺された 虐殺のフザー村

 1日、筆者は大規模虐殺があったとされるフザー村に入った。この日午前8時からハマスとイスラエルが「72時間停戦」に入ったのを利用したのである。  ガザ南東部のフザー村(人口約7千人)は、イスラエルとの国境にある農村だ。村 …
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夏の暑さも手伝い遺体は腐乱が進んでいた。焼け焦げているのではない。=日本時間:1日午後5時頃 フザー村 写真:筆者=

【ガザ発】 「生まれた地で死ぬ」 警告に屈しない人たち

 ガザ最北部はイスラエルとの国境沿いの町、ベイト・ラフィーヤ。イスラエル軍の猛爆撃を浴び、町はゴーストタウンとなっている。  爆弾が雨あられと降り注ぐ町に今なお留まっている人たちが、ごくまれにいる。ファルク・ダワスさん( …
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ミサイルの着弾音が響いてもダワスさんは柔和な笑みを絶やさなかった。=ベイト・ラフィーヤ 写真:筆者=

【ガザ発】 イスラエル軍、国連避難所をまた攻撃 90人死傷

 イスラエル軍の無差別攻撃がまた国連の避難所を襲った。  30日午前5時30分(日本時間午前11時30分)頃、メルカバ戦車の砲弾が、ガザ北東部のジャバーリヤにあるUNRWA(国連パレスチナ難民救済機関)の小学校を直撃、2 …
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国連の避難所にあてられている小学校の正門前は「ロバ馬車」の停車場だった。ロバ4頭も砲撃され死亡した。=30日、ジャバーリヤ 写真:筆者=

【ガザ発】 戦闘長期化のおそれ パン屋に長い列

 今月8日にイスラエル軍が空爆を開始、ハマスとの間で本格戦闘が始まってから、きょうで22日が経つ。  期間は2008年(12月下旬)~2009年(1月中旬)の大規模侵攻に並んだ。だが今回は戦闘が長引きそうだ。  今回の戦 …
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イスラエル軍に爆撃され炎上する発電所。=29日、ヌーサイラート市 写真:筆者=

【ガザ発】 難民キャンプの子供ら殺害、病院も攻撃

 イスラエルという国家による同時無差別テロが起きた。  28日午後5時(日本時間午後11時)頃、ガザ市内の 通り にイスラエルの無人攻撃機から対人ミサイルが発射された。ミサイルは 通り で遊んでいた子供たちを直撃、10人 …
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子供たちは何が起きたのか分からないままに死んでいったのだろう。=28日夕(日本時間:29日未明)、ガザ市内のモスク 写真:筆者=

【ガザ発】 発電所長 「明日にも電気が止まる」

 日本のある大新聞社が「ロイター電」としてガザで唯一つの発電所がイスラエルの爆撃を受けたと報じていた。  現場に行かず外電を引用するのが日本のマスコミの特技だ。とはいえガザの人々の生活に直結するので、筆者はガザ中部のヌー …
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イスラエル軍の砲撃で破壊された主力の発電機。=28日、ヌーサイラート市 写真:筆者=

【ガザ発】 廃墟のシジャーイヤ 救出の朗報なく

 26日午前8時、イスラエルとハマスとの一時停戦がスタートすると、避難者たちは堰(せき)を切ったように故郷に戻った。  激戦地アル・シジャーイヤは自宅のようすを見に帰った住民たちで溢れた。  今回の戦闘でイスラエルが最も …
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住民は家財道具を取りに帰ったのだが、自宅は破壊されていて中に入れない。=26日、アル・シジャーイヤ 写真:筆者=