» パレスチナ(ガザ・西岸)

【ガザ発】 殺される命と、生まれる命と

 世界で最も命が軽んじられているガザで、奇跡とも呼べる新しい命の誕生があった。  イスラエル軍の空爆で殺された母親から帝王切開で取り出された子供が生きていたのだ。  イスラエル軍の猛攻が続くガザ中部のデルバラ市の民家に2 …
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保育器の中で呼吸を続ける女の子は、母親が爆撃で殺されたことを知る由もない。=26日、デルバラ病院 写真:筆者=

【ガザ発】人民の海に隠れるハマス 果てしなく増える犠牲者

 ガザ北部の町ジャバーリアで、24日午前2時頃、民家がイスラエル軍に空爆された。5人が死亡、19人が負傷した。  筆者が現場に着いたのは爆撃から8時間後だった。夜が完全に明け切らないうちに動けば上空から狙われるからだ。 …
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半壊したモスクには緑の旗が掛かっていた。ミサイルは画面から右隣のビルに命中した。=24日、ジャバーリア 写真:筆者=

【ガザ発】イスラエル軍、国連避難所を攻撃 死傷者200人超

 イスラエル軍の爆撃を逃れて住民が避難していた国連の小学校を、24日午後4時(日本時間同日午後10時頃)、同軍のヘリが攻撃、16人が死亡、約200人が負傷した。  現場はガザ北部の町、ベイトハヌーンにあるUNRWA(国連 …
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避難していたはずの肉親が攻撃で殺され泣き叫ぶ母と娘。=24日、ベイトハヌーン 写真:筆者=

【ガザ発】 激戦地シジャーイヤで何が起きているのか 記者の同行認めず

 ガザ東部のアル・シジャーイヤに向かうレスキュー隊の救急車に同乗した。レスキュー隊は救急車、消防車、大型ブルドーザーの20台余りから成る。  イスラエルとの国境の町、アル・シジャーイヤは、イスラエル軍が雨あられのごとく爆 …
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3人はアル・シジャーイヤから辛くも脱出したが、家族はまだ取り残されている。=23日、シファ病院 写真:筆者=

【ガザ発】 中心部も爆撃され始めた 救える命も救えず

   イスラエル軍による爆撃は日本時間の22日朝ごろからガザ市中心部にも及ぶようになった。着弾音の近さがそれを知らせる。    爆風で投宿先のホテルの窓ガラスが きしむことも珍しくない。  21日午後10時頃(日本時間2 …
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「あそこに取り残された人がいる」。指さす救急隊員。=22日午前10時頃(日本時間同日午後4時頃、ガザ市内 写真:筆者=

【ガザ発】 生死分ける6㎞ たどり着いても避難所は満杯

 取材車はイスラエルと国境を接するガザ北部の町、ベイトラフィーヤを走っていた―  「キーン」。金属音と共に頭のすぐ上をハマスのロケット弾が、イスラエルの方向に飛んで行った。  それから3分も経たないうちに「ドーン」「ドー …
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泣きじゃくりながら避難を急ぐ少女。空爆の音におびえながら我が家を後にする。=21日午前11時頃(日本時間:同日午後5時頃)、ベイトラフィーヤ 写真:筆者=

【ガザ発】 「イスラエルはなぜ私たちの子供を殺すのか」

 ガザ市中心部にある地域最大の救急病院、アル・シファ・ホスピタル――  病院玄関にはイスラエル軍の陸上侵攻により死傷した住民が、救急車で続々と搬送されて来る。犠牲者の中心は逃げ遅れた子供や年寄りだ。  すでに息を引き取っ …
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少女は血まみれで瞳孔が開き、頭からは脳しょうが飛び出していた。即死だったのだろう。=20日12時頃(日本時間:同日午後6時頃)、ガザ市 写真:筆者=

【ガザ発】 囚われの地、囚われの人々

 いつものように帰郷したら出られなくなってしまった。「囚われの地ガザ」を象徴するような悲劇が今、起きている。  ガザ‐エジプト国境のラファ検問所で うなだれた まま しゃがみ込んでいる老人がいた。アリ・フセインさん(70 …
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泣き叫ぶエジプト人女性。彼女はパレスチナ国籍を持つ2人の子供と共にガザを訪問していた。子供はエジプトへの帰国を許されなかった。=19日、ラファ国境検問所 写真:筆者=

【ガザ発】 イスラエル利する西側メディア報道

 ガザ東部国境の町アル・シジャーイヤを19日、訪ねた。前日、内外のメディアが「イスラエル軍の地上侵攻」を報じていたからだ。  アル・シジャーイヤ(写真下段)はイスラエルとの国境線が目視できるほどの近さだ。町はゴーストタウ …
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退避する家族。母親はイスラエルの爆撃に憤っていた。=18日、ベイト・ラフィーヤ

【ガザ発】 田中にも爆撃予告 イスラエル軍「ホテルから出て行け」

   17日夜9時頃(日本時間18日午前3時頃)だろうか、イスラエル海軍が猛り狂ったように艦砲射撃を始めた。  ネット環境の良いホテルの1階ロビーでは、フランスのテレビクルーたちがPCに向かっていた。筆者もその中にいた。 …
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防弾チョッキを着用するフランスのテレビクルー。=18日、ガザ市内 写真:筆者=