【熊本発】高市総理のイカサマ視察、暴露します

高市首相は被害が八代市鏡地区ほど甚大ではないエリアの氷川中学校を視察した。=3日、熊本県氷川町 撮影:田中龍作=

ドブ川に家屋が崩れ落ち、神社の鳥居はちぎれて落ちている…今回の震災でひときわ被害が大きかった八代市鏡地区。避難所にあてられていたのは鏡小学校体育館だった。

避難民はクーラーのない蒸し風呂のような体育館の堅い床の上で雑魚寝を強いられていたのだった。

田中の案内役を務めてくれたドライバー氏は、「高市首相の視察先はてっきり鏡小学校の体育館だろう」と思い込んでいた。少なくともけさ(3日朝)の時点までは。

ところが高市首相が視察することになったのは、隣町の氷川中学校だ。それも体育館ではなく教室だ。エアコンも効いていて、全員に段ボールベッドがあてがわれていた。

この時点で田中は視察がニセモノであることに気づいた。被災住民の実情なんて分からないのだから。

涼しくてベッドもある環境(これが当然である)で寛ぐ被災者。写真右上にエアコン。=3日、熊本県氷川町 撮影:田中龍作=

氷川中学校の校長室で高市首相は被災した地元住民数人と意見交換をした。この場面はNHKが伝えた。「被災者の話に耳を傾ける高市総理」という絵作りである。

意見交換を終えると高市首相は避難所にあてられている教室に向かった。被災者にとって涼しくて体も痛くない別天地だ。それも3分間だけ。「視察しましたよ」というアリバイ作りとしか思えなかった。

倉敷水害(2018年)の際もそうだったが、首相が来るとクーラーが付くようになる。前出の八代市鏡小学校の体育館もきょう行くとクーラーが付いていた。

ただ避難所は教室を充てている。今後、震災が起きた際、体育館のクーラーは役に立つことだろう。

高市首相の3分間だけの避難所視察を記録しているのは官邸の公式カメラマンだけである。不都合な真実は表に出ない。=3日、熊本県氷川町 撮影:田中龍作=

阪神淡路大震災(1995年)、東日本大震災(2011年)、熊本地震(2016年)、そしてまた熊本地震(2026年)。

国民は死ぬほど高い税金を払っていながら、30年間、人間らしい避難生活を送ってこれなかった。

きょう3日、高市首相が目にしたのは、被災地の現実ではない。

~終わり~

  ◇
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