
「家族から3期目は出るな」と言われていたという。敗北にデニー候補と智恵子夫人は共に複雑な笑顔を浮かべた。=13日、那覇市内 撮影:田中龍作=
デニー候補の敗戦を受けて、ネット選挙のプロが呆れ顔で語った。「(悪質なデマは)消しても消しても湧いてくる。人力で対応できるものではない」。
悪逆非道なコメントはAI生成により無限に書き込まれてくるのだ。免疫のない10代や感化されやすい情弱な層には刺さってくる。
新聞テレビといったオールドメディアを信じていない人々に地元紙がファクトチェックで「それは誤情報ですよ」などと指摘したところで聞く耳は持たない。そもそも新聞を読まないのだから。

デニー候補は負けてもカチャーシーを披露した。=13日、那覇市内 撮影:田中龍作=
これからの選挙は、AIとネトウヨを駆使できる資金力を有する陣営が勝つことになる。政策や人物は二の次三の次となるのだ。
玉城デニー陣営選対の高良さちか本部長は「県政に責任を待たない人の攻撃のせいで民意が歪められたのなら、それは辛い結果だと思わざるを得ない」と唇を噛んだ。
相手の顔も知らないのに大量の敵を作り出して、言葉を極めて叩きまくるSNS。
米兵の子として生まれ、戦争の匂いに敏感なデニー候補は次のように警戒感を示した-
「潰し合いはやがて犯罪になり、戦争になる。この国の戦意高揚は下手するとSNSから広がっていくのではないかというくらい私はとても危機感を持っている。
沖縄県知事選挙はその戦意高揚の間(手前)にあるのではないか。日米同盟・日中・日韓・日朝関係、全てがこの選挙で(ヘイトの)掃き溜めにされてしまった」。

「教え子を再び戦場に送るな」。願いも虚しい選挙結果となってしまった。一番辛いのはデニー候補だ。=13日、那覇市内 撮影:田中龍作=
選挙中のSNSは法律で規制すべきという意見がある。無理だ。資金力にあかせて選挙を操れるのは支配層である権力側なのだから。魔法のツールを彼らが手放すはずがない。
選挙は資金力とデマとAIが左右する。沖縄県知事選挙でそれが決定的になってしまった。
紛争現場をよく知る伊勢崎賢治氏は「戦争は(民族感情むき出しの)ヘイトから始まる」と指摘する。
この国の支配層は、人々のメンタルを戦争できる状態にする術を会得した。
~終わり~
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【読者の皆様】
SNSの猛威を目のあたりにしました。支配層は日本人を戦争に持って行くこともできます。
危機的な状況にあることを知らせる炭鉱のカナリヤになれれば、田中は本望です。
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