» パレスチナ(ガザ・西岸)

【ガザ発】 戦場を知り尽くしたカメラマンの死

 13日、激戦地ベイトラフィーヤで起きた不発弾の爆発事故に巻き込まれて命を落としたイタリア人カメラマンの遺体が、14日朝、イスラエル側に搬出された。  息子の遺体を引き取るために父親がガザに入ろうとしたが、イスラエルが認 …
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不発弾で遊ぶ少年たち。今となっては近くから撮影した自らの浅はかさを恥じている。=ガザ中南部のデルバラ市 写真:筆者=

【ガザ発】 ~中~ ハマス政治部門・高官インタビュー

 イスラエルとパレスチナ双方は13日、「5日間の停戦延長」で合意した。だが恒久停戦に向けての両者の隔たりはなお大きい。ハマス政治部門・高官が「武装抵抗を止める条件」を語る― 記者:ハマスはオスロ合意(※)を認めていない。 …
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ハマス政治部門・高官ムスタファ・サワーフ氏。=ガザ市内 写真:筆者=

【ガザ発】 不発弾、爆発 警察官とジャーナリスト7人死亡

 13日、ガザ北部の激戦地ベイトラフィーヤで不発弾が爆発し、警察官5人と外国人カメラマンと地元ジャーナリストが死亡した。  外国人はイタリアのカメラマン、ミモーニ・カミリ氏(35歳)。地元ジャーナリストはアリ・アブ・アフ …
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警察官だった肉親に最後の別れを告げる男性。=13日、病院の遺体安置室・ベイトラフィーヤ 写真:筆者=

【ガザ発】 止められない戦争 尽きることのない米製弾薬

 米国製ミサイルの凄まじい破壊力がガザでも実証された―  写真は最激戦地ベイトハヌーンの集合住宅に投下された米国製ミサイルの弾頭だ。  落ちているのは1階の部屋である。最上階の5階から1階まで突き抜けて来て爆発したのだ。 …
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最上階から下の階を突き破り1階に落ちた米製ミサイルの弾頭。=12日、ベイトハヌーン 写真:筆者=

【ガザ発】 ハマス政治部門・高官インタビュー ~上~

 ハマス政治部門・高官が11日、ガザ市内で 田中龍作 とイタリアの有力紙『ラ・レプブリカ』の元名物記者(75歳)の共同インタビューに応じた。  高官はムスタファ・サワーフ氏(59歳)。ハマスはイスラエルによる暗殺を逃れて …
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ムスタファ・サワーフ氏。何を聞かれても冷静かつ論理的に答えた。=11日、ガザ市内 写真:筆者=

【ガザ発】 目の前で肉親殺され 子供の36%がPTSD

 目の前でイスラエル軍により肉親を殺され、家を破壊されるガザの子供たち。彼らは想像を絶するほどの凄惨な状況に置かれている。  ガザ住民の精神医療のケアをしている‘Mind-Body Medicine’が、子供1万3千人を …
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唸るような“羽音”をあげて飛ぶ無人攻撃機。肉親を殺し、家を破壊する。子供たちにとって恐怖のシンボルだ。=UNRWA避難所・ガザ市 写真:筆者=  

【ガザ発】 戦闘再開 再び避難所に戻る住民

 「わずか3日間の平和」だった。8日午前8時(日本時間午後2時)、ガザ市北部にイスラエルのミサイル1発が着弾した。  ものの5分と経たないうちにハマス(あるいはイスラム聖戦)がロケット弾4~5発をイスラエル領内に向けて発 …
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国連の避難所に再び戻って来た住民。=8日午前、ガザ市内 写真:筆者=

【ガザ発】 激戦地の床屋 営業再開

 激戦地アル・シジャーイヤ。23日間にわたってイスラエルの猛爆撃にさらされ、街は がれき野原 と化している。  「72時間停戦」を受け、廃墟となった街にも住民は戻りつつある。床屋が営業を再開していた。店主によれば戦争開始 …
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男の子(1歳)は爆撃で家を破壊されている。何かに脅えたような目をしていた。=7日、アル・シジャーイヤ 写真:筆者=

【ガザ発】 終戦読み廃墟の街に帰る人々

 停戦2日目となった6日、ガザは一気に活気に溢れた。戦争中、シャッターを下ろしていた商店街は、ほとんどの店がオープンした。  家財道具を積んだ車が、ガザ中心部から郊外に向けて走る。人々は激戦地だった故郷に戻りつつある。 …
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爆撃の中を避難したのだろうか。少女の脅えた目が印象的だった。=6日、ベイトハヌーン 写真:筆者=

【ガザ発】封鎖の海 漁師「停戦の度に浜辺に来ていた」

 5日朝から「72時間停戦」に入り、漁師たちが久々に海に出た。子供たちは海水浴を楽しんだ。  海には波の音にまじって船のエンジン音が響いた。網を引く漁師たちの掛け声が聞こえる。  漁師たちは午前8時から3時間ほど海に出た …
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収ってあった漁網を船に積み込み出漁する漁師たち。=5日、ガザ市海岸 写真:筆者=