» パレスチナ(ガザ・西岸)

イスラエルの首相に逮捕状が出る日

 「どうせ米国がバックにいるからイスラエルを裁くことなんかできっこないよ」などと あきらめる 必要はなくなった。  この4月1日をもってパレスチナのICC(国際刑事裁判所)加盟が発効したからだ。  ICCは、戦争犯罪など …
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「お尋ね者」になったイスラエルのネタニヤフ首相。写真はCG合成。

2015年はガザ虐殺の加害者となる年

 明けましておめでとうございます。  昨年、武器輸出を解禁した日本政府は、イスラエルと共同で兵器開発に乗り出す構えです。安倍首相は今月16日からイスラエルをはじめとする中東各国を歴訪します。  表向きは「パレスチナ和平へ …
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イスラエル軍の爆撃が最も激しかった、ガザ最北端の街ベイトハヌーンで。=2014年8月、写真:筆者=

【ガザ点描】 日本の援助打ち切り 助かる命も助からず

 イスラエル国境に近いガザ東部のアル・シジャーイヤには、イスラエル軍の苛烈な爆撃が続いていた。昼夜を隔てずして空と陸から砲弾が雨あられと浴びせられていた。  夥しい数の犠牲者が出ていることは自明の理だった。負傷者の救出に …
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『Japan ODA』、消防車の車体にはシールが貼られていた。=7月23日、ガザ市内 写真:筆者=

【ガザ点描】 ロバも殺されて 貧しき避難民の足奪う爆撃

 ロバたちがイスラエル軍の爆撃で殺されていた。爆撃の余波を受けたのではない――  UNRWA(国連パレスチナ救済機関)の避難所前は、「ロバ荷車」の停車場になっている。ガザ全体で44ヵ所(7月20日現在)あるUNRWA避難 …
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ジャバーリヤのUNRWA避難所前では、数頭のロバが爆撃により殺されていた。=7月30日、写真:筆者=

【ガザ報告】 外国人記者がイスラエル軍に殺されない理由

 今回のガザ戦争では17人のジャーナリスト(コーディネーター含む)が命を落としている。(8月18日現在)  うち外国人ジャーナリストは1人。死者は全員と言っていいくらい地元パレスチナ人ジャーナリストだ。  ただ一人死亡し …
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イスラエル軍から警告弾を落とされ、取材拠点のビルから脱出したパレスチナ人記者たち。6時間後に「本爆撃」があった。=7月27日、ガザ市内 写真:筆者=

終わりなきガザ戦争 束の間の平和も危うく

 停戦延長の願いもむなしく戦闘は再開された。19日、ハマス(あるいはイスラム聖戦)がロケット弾を発射したとして、イスラエル軍が報復攻撃を開始したのである。  ハマス軍事部門のモハンマド・ディーフ司令官の妻と子が狙われ、殺 …
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廃墟から復活した村は再び破壊された。女の子が持っているのは、パンを延ばす棒と台。=18日、アブドラッポ村 写真:筆者=

【ガザ発】 ~下~ ハマス政治部門・高官インタビュー

 「5日間の停戦」はきょう(現地時間18日24時)で幕切れとなる。カイロでの交渉は膠着したままの状態が続く。ハマスが容易に譲歩できない理由を政治部門高官が語った― 記者:戦前ハマスの人気は落ちていたが、戦争が始まると人々 …
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ハマス政治部門・高官 ムスタファ・サワーフ氏(59歳)。=ガザ市内 写真:筆者=

【ガザ発】 イスラエル軍に連行されたまま帰らぬ村人

 イスラエル軍の地上侵攻に付き物なのが虐殺であることはよく知られているが、もう一つの付き物がある。住民の逮捕・連行だ。  住民はイスラエル軍による逮捕・連行について語りたがらない。地元ジャーナリストも「聞くこと自体stu …
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「72時間停戦」を受けて「虐殺の村」に一時帰還する女性。=1日、フザー村 写真:筆者=

【ガザ発】 上下水道がある 飲料水は地下水濾過

   映画『アラビアのロレンス』で、他民族の井戸水を飲んだ遊牧民が、持ち主から撃ち殺されるシーンがある。中東では水は命と同じくらいに貴重だ。ガザも同様である。  だが、文献至上主義者がまき散らす誤った情報が一人歩きしてい …
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飲料水は民間の業者が地下水を濾過して販売している。=ガザ中南部 写真:筆者=

【ガザ発】 金曜礼拝 モスクを粉々に破壊されようとも

 金曜日は敬虔なイスラム教徒がアッラーに祈りを捧げる日だ。15日、ガザ各所のモスクで金曜礼拝が行われた。  ガザには約2千ヵ所ものモスクがある。いずれもイスラム教徒でびっしりと埋まる。金曜礼拝のある午後1時頃から2時頃に …
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イスラエル軍に破壊されたモスクの傍らで祈りを捧げるイスラム教徒。=15日、ガザ市内 写真:筆者=