【レバノン発】ジャーナリスト殺害までガザと似てきた

残骸を撮影する同僚記者。=28日、レバノン山岳地帯ジャジン 撮影:田中龍作=

レバノン山岳地帯のジャジンで地元ジャーナリスト3人を乗せた自動車がイスラエルのドローンにヒットされた。

4発の対人ミサイルが放たれ、マハディール・ストゥーニ氏、ファティーマ・ストゥーニ氏(両氏は兄妹でマヤディーンTV所属)とアリ・ショアイブ氏(マナールTV所属)が殺された。28日午前11:40(日本時間28日午後6:40分)頃のことである。

イスラエル軍は「ヒズボラのラトゥワン部隊に所属する情報工作員だったアリ・ショアイブ(氏)を殺害した」と発表した。

3人が所属する両テレビ局はいずれも親ヒズボラである。

前回(2024年)の戦争でイスラエル軍から爆破されたマヤディーンTV。親ヒズボラの放送局である。=2024年、ヒズボラの最重要拠点ダヒア近隣 撮影:田中龍作=

現場にはマヤディーンTVの同僚記者の姿があった。目を赤くし鼻をすすりながら車両の残骸、ミサイル痕などをスマホで撮っていた。

田中の問に同僚記者は、殺害される直前に電話していたことを明かにした。「どんなことを話したのか?」と尋ねたが答えてくれなかった。親ヒズボラのテレビ局記者同士の交信をイスラエル軍が傍受したのだろうか。

3人は現場から31キロメートル南のマージャンユーンと呼ばれる地域に向かっていた。ここはヒズボラとイスラエル軍の交戦が遠景で撮影できる場所だ。

イスラエル軍はガザで手当たりしだいにジャーナリストを殺しておきながら、やたらと「ハマスが近くにいた」「ジャーナリストを装ったハマスだった」と理屈をつける。

レバノンでも夥しい数の『PRESS』ベストが遺品展示場に並べられる日が来るのだろうか。

現場は山際だった。どこまでも追い駆けてくるのがイスラエル軍のドローンだ。=28日、レバノン山岳地帯ジャジン 撮影:田中龍作=

 ~終わり~

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