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ガザとゲルニカ

少女の頭からはピンク色の脳漿(のうしょう)が飛び出していた。少女がハマスの戦闘員であろうはずがない。これが無差別爆撃だ。残虐という他に言葉がない。 「イスラエルはどうして私たちの子どもを殺すのか」。鮮血に染まった小さな遺 …
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世界には武力行使という必要悪がある

観念的ハト派の政治家たちが決まり文句として使うマジックワード「外交」。一見、良識的でカッコいいが、恐ろしく現実認識を欠く。 一例を挙げよう。 2014年3月、ロシア軍はウクライナ領クリミア半島に電撃侵攻した。 プーチンの …
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【レバノン発】「ニュー・ヒズボッラー」は頑なに取材拒否

司令部や武器弾薬庫が置かれヒズボッラーの最重要拠点となっているベイルート郊外のダヒア。取材に入るのが超絶難しくなっている。 前回(昨年10~11月)は戦争中だったが、部族最高位のファミリーに案内してもらい、ダヒア内部を撮 …
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【レバノン発】拉致拘束されて当たり前の危険地帯 

前回(昨年10~11月)のレバノン戦争では、スペインのジャーナリストが拘束された。                                                                      …
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【レバノン発】停戦後も続くイスラエル軍のヒズボラ掃討作戦 1日1殺

昨秋、ヒズボラとイスラエル軍との間で2ヵ月近くにわたって続いたレバノン戦争が停戦してから約半年になる。停戦とは名ばかりで、イスラエルの執拗な攻撃は連日つづく。 アサド政権が倒れたことで、シリアにいたヒズボラが皆、レバノン …
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【シリア発】極貧の祖国に帰還する難民 岩だらけの国境を越えて

半世紀にわたって続いた独裁政権に終止符が打たれ、13年間もの内戦が終わった。祖国シリアを難民となって逃れた人々の帰還ラッシュがピークを迎えている。 難民たちは岩だらけの山肌を歩いて国境を渡っていた。レバノン国境の通行料が …
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【シリア発】 「人間オーブン」まであったアサドの刑務所 ウクライナでロシア軍が使用か

人々を恐怖に陥れた施設は、首都ダマスカス郊外の丘の上にあった。サイドナヤ刑務所― ロシアに逃れたバッシャール・アサド大統領の父親ハーフェズ・アサドの時代に作られた。 田中は18日、新政府軍兵士の案内で同刑務所を取材した。 …
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【シリア発】ロシアの軍港があった地域は強盗多発地帯に

ロシアがシリア内戦に本格参戦した大きな理由の一つとして、地中海に出る軍港を手に入れたかった、というのがある。 首都ダマスカスから北北東に250㎞の港町タルトゥースに向けて取材車を走らせた。途中幾度も新政府軍の検問に遭った …
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【シリア発】パレスチナ以上にパレスチナ化するシリア南部

アサド政権が崩壊すると、イスラエルは間髪を入れず、シリアに侵攻した。ゴラン高原の最も高い場所にあるヘルモン山山頂をシリアから奪い取った。同高原はイスラエルの国防上欠かせない。山頂には早速レーダー基地を置いている。 ほぼ同 …
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【シリア発】アサドの化学兵器とプーチンのクリミア侵攻

ダマスカス郊外に行くと一望瓦礫野原が広がる。唖然とする。「イスラエルだってここまでしないだろう」と。 アサドの政府軍とロシアとヒズボッラーがこの地域に猛爆撃を加えたのは、反体制派の拠点になっていたからだ。 首都を死守した …
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