
ロシア兵は家人を殺害して、あるいは追い出して宴を張ったものと見られる。=2022年、ボロデャンカ 撮影:田中龍作=
ウクライナのゼレンスキー大統領が18日、ワシントンに着いた。ロシアとの停戦に向けてトランプ大統領と協議する。
田中はプーチン論法について、ここでコメントするつもりはない。
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「ロシア兵は家のドアを銃撃で壊して押し入ってきた。『殺すぞ』と私を脅し(カラシニコフを)顔スレスレで4発発射した。そして食料をはじめ家の中の物を全部持っていった」・・・大量虐殺のあったブチャから逃れてきた男性は、恐怖におののきながら語った。目の周りには銃座で殴られたという黒いアザがある。

ロシア兵が食料を強奪した家屋のすぐ傍には、人を埋めた跡があった。=2022年、ボロデャンカ 撮影:田中龍作=
ロシアがウクライナに侵攻した2022年、田中は足掛け9ケ月間、ウクライナ全土を回って住民の話を聞いた。
ブチャに限らずロシア軍が陸上侵攻してきた地区は、ほとんどの所で略奪があった。99%といってよい。「略奪はなかった」と聞くと驚いていたしだいだ。わずか1回だけだったように記憶している。
プーチン大統領は自衛のための戦争であるかのように吹聴するが、これでは太平洋戦争中の日本軍と同じではないか。
~終わり~
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『田中龍作ジャーナル』は現場からありのままを告発します。