投稿者「tanakaryusaku」のアーカイブ

【アルメニア発】パルチザンの娘 戦場ジャーナリストの故郷は軍事封鎖された

 リカ・ザッカリヤンさん(フォトジャーナリスト=28歳)は、ナゴルノ・カラバフ戦争の不条理を訴えるため、映画製作者らと共に昨年秋からノルウェー、アメリカ、ポーランドなどを歴訪していた。  自らの原作で自らが主演したドキュ …
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【アルメニア発】「ロシア軍が撤退すれば虐殺が起きる」 軍事力の均衡で成り立つ平和

 2020年秋、ナゴルノ・カラバフの領有をめぐってアゼルバイジャンとアルメニアが本格的な戦争に突入した際、仲裁に入ったのがロシアである。  国連の平和維持軍ではなくロシア軍が平和維持部隊(ピースキーパー)として、ナゴルノ …
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【アルメニア発】イスラエル以上にむごいアゼルバイジャン 人道危機でも封鎖続ける

 アゼルバイジャンが、仇敵アルメニアのナゴルノ・カラバフ地域を事実上軍事封鎖して1か月以上が経つ(1月15日現在)。  食料や医薬品が極端に不足し、住民12万人が人道危機にさらされている。生鮮食料品はもちろんパンもないた …
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【パレスチナ発】父親は息子を逮捕させまいとして射殺された

 被占領民族は親として当然のことをしても占領軍に撃ち殺される。これが戦争の現実だ。  エルサレム北隣のカランディア難民キャンプは狭い谷を挟んでユダヤ人入植キャンプと向き合う。緊張が絶えない。  難民キャンプ住民は高台の入 …
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再掲【パレスチナ発】「戦争を止めれば豊かになれる」女性救急隊員の夢壊した日本の戦前回帰

 ~本稿は2018年の取材記事を敢えて再掲するものです。~  イスラエル軍が雨あられのごとく催涙弾を浴びせ、毒ガスであたりは白く煙って視界ゼロとなる。「パン、パン」…乾いた音と共に実弾も放たれる。  バタバタと倒れる同胞 …
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【パレスチナ発】第3次インティファーダはなぜ起きない

 「アラブ人に死を」と叫ぶイスラエルのベングビール国家治安相が、イスラム教徒の聖地であるアルアクサの丘を訪問して約1週間が経つが、イスラム教徒が蜂起する兆候は見られない。  第2次インティファーダ(2000年9月~200 …
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【パレスチナ発】「ジャーナリストを通して世界が見える」と言うけれど

 パレスチナ住民が虫けらのように殺されるナブルスの難民キャンプ。侵攻してくるイスラエル軍を取材する方法は、理論的にはある。実現したいが…  部隊のオペレーションを見れば、侵攻目的の一端が見える。それはパレスチナ紛争が75 …
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【パレスチナ発】イスラエル軍、出会い頭に難民キャンプの少年を射殺

 5日未明、ウエストバンク北部の都市ナブルスのバララタ難民キャンプで、アマール・アブ・ザイトゥーン少年(16歳)がイスラエル軍に射殺された。  同じ現場にいた従兄によるとザイトゥーン少年は、難民キャンプに侵攻してきたイス …
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【ウエストバンク発】イスラエル軍、パレスチナ中心部に侵攻

 2日午前4時(現地時間)、イスラエル軍の車両数台がウエストバンクの中心都市ラマッラーに侵攻してきた。  投宿先のホテルの部屋から、カーキ色の軍用車両が、我が物顔でパレスチナの市街地を走るのを目視した。  田中はツイッタ …
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【パレスチナ発】分離壁 飛び越えても捕まるかどうかは御都合主義

 イスラエルとパレスチナの間を万里の長城のごとくして隔てる分離壁。パレスチナの人々にとってはアパルトヘイトの壁だ。イスラム教徒の聖地であっても、イスラエルの許可なくしては行けない。  憎しみの壁はコンクリート製で高さ8m …
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