投稿者「tanakaryusaku」のアーカイブ

日米合同委員会の「イスラエル‐米国版」が目論むガザ戦争の次

 世界中の批判を浴びながらも米国が国連安保理で拒否権を行使し、イスラエルのガザ戦争に肩入れするのには、れっきとした制度的根拠があった。(田中はそれを良しとしているわけではない)  AIPAC(アメリカ・イスラエル公共政策 …
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【パレスチナ備忘録】神も悪魔にはかなわない

 「パーン」。イスラエル軍の銃撃が空気を切り裂くのと同時に駆け出すのはパレスチナ赤新月社(赤十字)のレスキュー隊員だ。  音と同時に負傷者のもとに駆け付ける。驚くほかない。音だけで弾が飛んだ方角を正確に判断し、瞬時に飛び …
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【パレスチナ備忘録】皆殺しと証拠隠滅と超大型ブルドーザー

 虐殺の証拠隠滅は不可能だと思っていた。生き残りがいるからだ。  1987年、レバノンのベイルートに侵攻したイスラエル軍がパレスチナ難民キャンプを囲い込み、地元のキリスト教民兵にパレスチナ難民を虐殺させた。  その数は数 …
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【パレスチナ備忘録】Xmasに思う キリスト生誕地という牢獄

 イエスキリストが生まれたとされる聖誕教会がある西岸ベツレヘム。イスラエルが首都と主張するエルサレムに隣接していることもあり、警戒は厳重だ。  パレスチナ住民は出入りするにも堅牢な回転扉を潜らなければならない。扉の開け閉 …
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【パレスチナ備忘録】戦場ドライバーは諜報員顔負け

 戦地での取材はドライバーの腕が成否を分ける。  ベテランのアラブ人ドライバー(50代後半)とイスラエル‐レバノン国境を目指した。ゴラン高原を走っているとドライバーが「フォト、フォト(ここで写真を撮れ)」とアドバイスして …
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【パレスチナ備忘録】砲弾の破片一つにも

 12日、ヨルダン川西岸の最激戦地ジェニンではガザ戦争の終結を待たずして市街戦が本格化していた。  報道されるのを嫌うイスラエル軍は、ジャーナリストたちに向けても砲撃してくる。  飛んで来たばかりの砲弾の破片を撮影すべく …
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パレスチナを救うためにジャーナリストができること

 前後左右から轟いてくる銃声と砲声が耳をつんざく。すでに何人もの武装勢力を対人ミサイルで殺害したドローンが、不気味なプロペラ音を響かせて低空飛行する。  市街戦取材では戦域のほぼ真ん中にジャーナリストがすっぽり入ってしま …
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田中はいったんパレスチナから引き揚げることにしました

 読者の皆様。まさに胸がかきむしられる思いでした。田中はいったんパレスチナから引き揚げることにしました。  借金がかさみドライバーの日当を払えなくなったためです。ドライバーの日当は危険手当を含めて600ドル(9万円)です …
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【パレスチナ発】イスラエル極右が民族浄化を目論む東エルサレム

 山の斜面に貼り付くようにして集合住宅がひしめいているのは、東エルサレムのシルワンと呼ばれる地区だ。  第3次中東戦争(1967)でイスラエル軍が奪取するまではヨルダン領だった。イスラム教徒の聖地アルアクサの丘とユダヤ教 …
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【パレスチナ発】ガザ戦争終結を待たずジェニンへの猛攻が始まった

 西岸の最激戦地ジェニン。芝刈機のような音を立てて低空飛行するドローンは、午前中までにハマスの戦闘員5人を対人ミサイルで殺害していた。田中はドローンに発見されないよう建物の軒先に入り辺りを窺った。  「パーン、パーン、パ …
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