
イスラエル軍にミサイル攻撃され焼け焦げた乗用車。レバノン軍が現場の警戒にあたる。=24日午後6時30分頃(日本時間)、レバノン山岳地帯 撮影:田中龍作=
日本時間の24日午後5時頃、レバノン東部山岳地帯で、男性2人の乗った乗用車がイスラエルのドローンにヒットされた。2人は車ごと焼け焦げ死亡した。
現場はベカー高原とベイルートとを結ぶハイウェイだ。ベカー高原にはヒズボラの訓練キャンプがあり、イスラエル軍が重点的に空爆を続ける。殺された2人はヒズボラの構成員とみられている。
ヒズボラを操るイランとイスラエルとの緊張は日増しに高まる。23日夜(現地時間)にはベイルート南部郊外にあるイラン大使館の近くに、イスラエル軍の爆撃があったとの情報もあった。田中はイラン大使館前まで足を運んだ。

ヒズボラ殺害の現場検証をする鑑識課員。=24日午後6時30分頃(日本時間)、レバノン山岳地帯 撮影:田中龍作=
上空をイスラエルのドローンが唸り声をあげて旋回する。大使館の警戒は厳重で写真一枚撮れない。
周辺は住宅街だが、シャッターが閉ざされていて人の匂いがしない。ゴーストタウンと化していた。
大使館を爆撃すればイラン本土を爆撃するに等しいが、イスラエルは必要と判断すれば、躊躇なくミサイルを落とすだろう。
実際、在シリアのイラン大使館には4月にイスラエル軍の空爆を受け将官(軍人)7人が死亡している。ベイルートのイラン大使館が爆撃されても何ら不思議はないのである。
~終わり~
【読者の皆様】
大借金をしてレバノンまで来ております。
アラブの民を虫けらのように殺し、国連軍まで攻撃するイスラエルの狂気を見届けたいのです。
とはいっても滞在資金が底を突きかけています。