政府は7日、緊急事態宣言の発出を決定し、1都3県(神奈川、千葉、埼玉)を対象に8日零時から実施する方針だ。
東京の街は実施2日前にあたる6日の夜からすでに自粛モードに入っていた。
午後10時に中央区のスーパーに行ってみた。いつもは勤め帰りの買い物客で混雑しているのだが、きょうはガラガラだ。
買い占めとは断定できないが、保存の効く米などは売り切れが目についた。
午後8時に閉店、酒類の提供は7時までとなる飲食店は、絶望的な雰囲気が垂れ込めていた。
ある居酒屋では午後5時~8時の営業にするという。前回(4月7日~5月25日)の緊急事態宣言の際は、午後4時から店を開けたが「全く客が入らなかった」という。
3時間の営業でしかも、酒を出せるのは2時間だけ。サラリーマンが「仕事帰りにちょっと一杯」もできない。店にとってはテーブル単価も上がらず、商売にならない。
タクシー運転手は「皆(サラリーマン)、仕事が終わったら駅に真っ直ぐ行きますよ。街に人なんか出ちゃいない」と話す。
午後10時ともなれば、街に人通りはほとんどなく、まるで午前0時を回った深夜の風景のようだ。
海外では、ロックダウンに抗議するデモが起きたりしたが、日本ではなぜデモが起きないのだろうか? 海外のような厳密なロックダウンではないにせよ、だ。
それどころか、先回りして自ら「緊急事態モード」に適応しようとする。日本人は相も変わらず羊のようだ。
~終わり~
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