「出勤者数7割減を是非お願い致します・・・(中略)テレワークを強力に推進したいと思います」。
きのう緊急事態宣言を発出したスガ首相が豪語するのを聞いた時、絵空事にも程があると思った。案の定、現実は首相の願いとかけ離れていた。
JR東日本関係者によると緊急事態宣言・実施初日の朝、総武快速線は乗車率130%となるなど、大半の路線は通常と変わらなかった。
田中もこの時間帯、取材のため乗車したが、通勤列車の3密は、相も変わらずだった。
JR関係者によると列車の混雑具合は次の通り—
(6時台)
・総武線中野-三鷹=通常と変わらず。
・中央線快速=通常と変わらず。
(7時台)
・総武線中野-三鷹=1割減
・中央線快速=1割減
・通勤特快=通常と変わらず
(8時台)
・総武線中野-三鷹=通常あるいは1割減
・中央線快速=通常あるいは1割減
(ラッシュ時通じて)
・山手線=3~4割減少
(総論)
肌感覚として、緊急事態宣言発出後の変化は感じられなかった。
パソコンは1人に1台の時代だ。「リモートワーク7割」は机上の理論としては可能なのだろう。従業員に交通費を払ってでも出社させるのは、会社側にそれなりの理由があるからだ。
飲食業界に時短営業を要請しても、通勤電車の3密が解消されない限り、コロナ感染は撲滅されない。
~終わり~
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『田中龍作ジャーナル』は生活者の目線から権力者のウソを告発します。
田中龍作の取材は読者により支えられています。何とぞ宜しくお願い申しあげます。