
イスラエルに暗殺されたヒズボラの最高指導者ナスラッラー師の遺影と。=日本時間28日午前2時頃、ベイルート中心部 撮影:田中龍作=
イスラエルの侵略に抗議するデモが、27日夕(日本時間28日午前2時頃)、ベイルートの中心街であった。数百人が参加した。
それにしても、こんな悲しいデモは見たことがない。
小さな女の子が「レバノン領土のいかなる部分も放棄されてはならない」と書いたプラカードを持って街頭に繰り出しているのだ。親から持たされたのだろうが。
祖国の南部はイスラエルから軍事力で占領されようとしている。「プレッシャーに負けるな」。最前線で戦うヒズボラを励ますためのデモだ(主催:シリア社会民族党)。

プラカードには「レバノンのいかなる領土も放棄されてはならない」。=日本時間28日午前2時頃、ベイルート中心部 撮影:田中龍作=
レバノン南部で田中を拘束し、政府軍に突き出したヒズボラに対して良い感情はない。ただレバノン政府軍がしっかりしていたら、ヒズボラの誕生はなかったのだ。
1982年、レバノン政府軍はイスラエル軍の首都ベイルートへ侵攻を許してしまう。これをきっかけにヒズボラができた。イランとシリアが援助したのである。
ヒズボラがいるからイスラエルに攻撃の口実を与える。さりとてヒズボラがいなければ、イスラエルに侵略され放題になる。
レバノン情勢は、適正な国防とは何かを考えさせてくれる。

スマホにはナスラッラー師の遺影が。=日本時間28日午前2時頃、ベイルート中心部 撮影:田中龍作=
~終わり~
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