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【ナゴルノカラバフ報告】進化する楯と矛 極地戦でさえ兵器の実験場

 人間の知恵は何と邪悪なことか。紛争地域に取材に行くたびに思う—    今回の戦争で森にこもってアゼルバイジャン軍と戦っていたパルチザンの青年(23歳)は、華奢な体にもかかわらず、重量28㎏の対空高射砲を肩に掛け、敵のロ …
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【ナゴルノカラバフ報告】「戦争で負ける」ということ

 今回の戦争で敗戦国となったアルメニアは、ナゴルノカラバフ自治州の75%をアゼルバイジャンに奪われた。4分の3。絶望的である。  州都ステパノケルトの手前10㎞の地点までアゼルバイジャンの支配が及ぶ。  ナゴルノカラバフ …
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【ナゴルノカラバフ発】シリア人傭兵は「アッラーアクバル」と叫んで突撃してきた

 「トルコがアゼルバイジャン経由でシリア人傭兵をナゴルノカラバフの戦場に送りこんでいる」という噂があった。  最前線で戦っていたナゴルノカラバフのパルチザンが「我々と戦っていたのはシリア人傭兵(彼らの言葉ではシリアンテロ …
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【ナゴルノカラバフ発】 精密殺傷ミサイル『ニンジャボム』使用か 空からカッターが

 パルチザンとして国境マルトゥーニの戦線に就いていたカレン氏(43歳)。アゼルバイジャン軍のドローン攻撃により左腕を3ヶ所にわたって切断された。  「ドローンが空から攻撃してきて私の腕を切っていったよ」。カレン氏は腕が削 …
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【ナゴルノカラバフ発】砲撃音で目が覚めた若き裁判官はカラシニコフを握った

 ナゴルノカラバフの東端マルトゥーニ市は国境の街である。市役所から車で5分も走らないうちにアゼルバイジャンとの国境線に着く。  9月27日・日曜日の朝だった。バチック氏(判事補・26歳)は「ドーンドーン」という着弾音で目 …
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【ナゴルノカラバフ発】紛争地で子ども脅かすイスラエル製ドローン 日本の技術も

 「空にドローンが飛んでいて爆弾を落とした」。メリーさん(小学4年生)は空を指さして言った。  今回の戦争でアルメニア軍はアゼルバイジャン軍のドローン攻撃で大きな痛手を被った。虎の子の戦車をドローンの精密爆撃で失うなどし …
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【ナゴルノカラバフ発】引き裂かれた村 山岳高地がゲリラ戦支える

 州都ステパノケルトから約40㎞南東のタガバード村。今回の戦争で南部をアゼルバイジャンに奪取された。北部はアルメニアのままとなる。  アゼルバイジャンの支配下に置かれる南部のアルメニア住民はほとんどが脱出した。  タガバ …
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【ナゴルノカラバフ発】学校再開 児童「戦場を見ないで済む日本のようになりたい」

 ロシアが仲介した和平停戦から21日目のきょう、州都ステパノケルトの小中学校が授業を再開した。  アゼルバイジャンとの間で戦争が始まった9月27日から休校していたため、66日ぶりの授業となる。  ステパノケルト第8小中学 …
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【ナゴルノカラバフ発】山から降りてきたパルチザン「また銃を持って戦う」

 12月1日をもって交通の要衝ラチンが戦勝国のアゼルバイジャンに引き渡される。  アルメニアからカラバフに入るには、北部のカラバチャからと中部のラチンからとの2ルートがある。カラバチャはすでにアゼルバイジャンが陥れている …
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【ナゴルノカラバフ発】民族の聖地にトルコ国旗 発火点となるのは必至

 我が目を疑った。タクシードライバーに「ここはシュシ(シュシャ)か?」と幾度も問うた。地元ジャーナリストにも写真を見せて確かめるほどだった。  ナゴルノカラバフの聖地とも言えるシュシにトルコ国旗が掲げられているのである。 …
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