
「自民党・公明党・連合推薦」が葵の紋所のようだ。=22日、東京都中央区 撮影:田中龍作=
今回の統一地方選挙では全国26市区長の選挙が無投票だった。強力無比の現職を前に、共産党が候補を立てなければ、たいがい無投票となる。
対立候補が立ち選挙になったとしても、呆れるばかりの低投票率だ。
投票率が30%に満たない首長選挙も珍しくない。新宿区長選挙(2022年)は28%だった。100人中28人しか投票に行っていないことになる。これで選挙といえるのだろうか。
強力無比の源泉は、自公と連合が手を組んでいることだ。立憲民主党と国民民主党は連合の前には、蛇ににらまれたカエルである。
「自公」と「経団連労働部の連合」と「野党第一党」。強い者たちが結託する。令和の大政翼賛会である。
政策順位において庶民の暮らしは二の次・三の次となる。
「自・公・連合推薦」は日本政治の宿痾である。解体なくして治癒はない。

無投票当選を告知する選挙管理委員会の掲示板。=22日、東京都中央区 撮影:田中龍作=
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