きのう23日、投票が行われた統一地方選挙でれいわ公認候補は、ツイッターで確認する限り35人が当選した(あくまでも24日朝の時点)。
翌日(24日)開票があるため、当選者はさらに増える可能性がある。大躍進である。
れいわ事務局によれば過去の地方選挙でれいわ公認候補の当選はゼロ人だった。
大躍進の予兆はあった。18日、勝どきの交差点(東京都中央区)で、れいわの川畑よしとも候補と山本太郎代表が街宣をした。
ここは街宣のメッカなのだが、自民党が国政選挙で動員をかけた時と同じくらいの数の聴衆が集まった。れいわの場合、動員ではない。
田中は当時の状況をこう記した―
「民草は重税と物価高と低賃金で青息吐息だ。息をつなぐことができなくなり自ら命を絶つ人も少なくない。絶望的な政治状況にあっても、れいわは棄民しない。それだけは自信を持って評価できる」。
照ちゃんこと渡辺照子練馬区議(元れいわ、現立憲)が再選を果たした。
照ちゃんは立憲の候補とはいえ、大労働組合の十分な支援を得られなかった。組織力を誇る自公に場所を押さえられて、思うように街宣ができなかった。
駅の脇に追いやられて細々と演説する照ちゃん。その光景を拙ジャーナルに掲載したがために落選するようなことにでもなったら、照ちゃんに申し訳が立たないと思い伏せていた。選挙が終わった今、晴れてアップロードする。
照ちゃんは人生の大半をシングルマザーとして生き、路上生活(ホームレス)をも経験した。親切な人の家で出産した。21歳の時である。
20代後半の頃、公務員となり安定した暮らしができると思っていたが、殴る蹴るのイジメに遭い、5年で退職。以後、食うや食わずの非正規労働が続いた。
有権者は照ちゃんの人生に我と我が身を仮託した。3,411票。照ちゃんは練馬区議会議員として2期目を歩み出す。
れいわと照ちゃんに共通するのは貧困問題への取り組み、そしてブレないことである。
有権者は自らが置かれた状況を候補者に仮託しながら、しっかり見ている。
~終わり~