プーチン大統領は27日、「核抑止力部隊に特別戦闘態勢に入るよう」命じた―
まどろっこしい言い方だが、「いつでも核を落とせるからな」ということだ。核の脅しである。
ウクライナはソ連時代、西側(NATO諸国)に向けた核ミサイルの前線基地だった。当然、西側からの核ミサイルに狙われる立場にあった。
キエフは世界で最もシェルターの発達した都市となった。
キエフ市内では4,500ヵ所もシェルターが存在する。アパートの地下、スーパーの地下、公的施設の地下・・・市内のあらゆる所にシェルターがある。
地下鉄の駅がシェルターとして設計されていることは、拙ジャーナルでもリポートした。ソ連時代に作られたシェルターが、今、ロシアによる攻撃に備えて利用されているのだ。あまりに皮肉である。
地下鉄の駅は深い所で105メートルもある(写真)。ソ連が核戦争を本気で考えていた証左でもある。30余年を経てプーチンがそれを蘇らせた。
~終わり~
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