自粛はもう限界 公園飲みにも一分の理

勤め帰りのサラリーマンたちは、缶ビールで仕事のウサを晴らしているようだった。=11日、都内 撮影:田中龍作

 緊急事態宣言延長前夜の11日。気になって近くの公園を覗いた。すべてのテーブルには「飲酒・会食自粛」の紙が大きく貼られている。

 お上の締め付けはここまできたか・・・恐れと反発を覚えた。

 自粛要請の紙を貼った東京都中央区環境土木部・水とみどりの課に理由を聞いた。課の職員は「あくまでもお願いベース。法律に基づくものではない」としたうえで「コロナに感染しないようとの判断から(貼った)」と答えた。

 公園での飲酒が通報された場合、午後5時までであれば職員がすぐに出向き、自粛を促す。5時以降はガードマンを直行させるという。効果は充分だ。

 それでも陽が完全に没する頃にはベンチが埋まり始める。8時頃にはスーツ姿のサラリーマン4人が現れてベンチに腰を降ろした。4人とも弁当と缶ビール、缶酎ハイを手にしている。

 仕事を終え、上司の悪口を言おうにも飲食店はどこも閉店している。かりに営業時間中に行けても酒は飲めない。会社帰りにウサを晴らすには公園飲みしかないのだ。

 田中は公園飲みを礼賛しているのではない。感染の危険性を指摘する専門家もいるほどだ。

缶チューハイを手にした若い女性の幸せそうな顔が印象的だった。政治は人々のささやかな楽しみを奪ってはならない。=10日、都内 撮影:田中龍作= 

 公園、路上での飲酒自粛要請で効果があがらなければ、小売り店での販売自粛とくるのだろうか。

 小池都知事が4月28日の記者会見で、コンビニに酒類販売を自粛するよう協力を求める考えがあることを明らかにした。

 上に政策あれば下に対策あり。人々は都県境を越えて買いに行くだろう。

 アフガニスタンではタリバンから殺されると分かっていても、酒好きのオッサンはロシア製のビールを密売する店に足を運んだ。

 世の中には規制できるものと規制できないものがある。スガ首相、小池都知事は誰もが納得できるような科学的根拠にもとづき国民を説得する必要がある。

 公園はきょうも満席。楽しそうに酒を飲む庶民の歓声が響いていた。

中年女性はトリスのハイボールをグイグイあおっていた。=11日、都内 撮影:田中龍作

  ~終わり~
   
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