
細川氏の選挙ポスター。選対事務所によれば「ほぼ完成版」とのこと。=18日、平河町 写真:筆者=
原発をいつまでに無くすのか。それとも即時ゼロなのか。東京都知事選挙の最大の争点となる「原発政策」について、細川護煕氏はまだ明らかにしていない。
陣営内で見解が統一されていないようだ。17日、共同通信は細川氏の参謀を務める田中秀征・元首相補佐官の話として「2020年までに脱原発の道筋を明らかにする」と伝えた。
翌18日には毎日新聞が「陣営関係者によると」で、「即時原発ゼロ」と報じた。「2020年までに道筋」と「即時ゼロ」では大きな違いだ。前者はマヤカシの脱原発。後者は本気度100%だ。
吹っ切れなさは、細川氏の選挙ポスターにも表れている。本人の氏名しか印刷されていないのだ。
選挙ポスターにはふつう政策の「1丁目1番地」が掲げられる。「消費税反対」とか「ストップTPP」とか。ところが細川氏の選挙ポスターには氏名以外何も載っていないのである。
とにもかくにも、22日に予定されている細川氏本人の立候補記者会見を待つしかない。