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【シリア発】極貧の祖国に帰還する難民 岩だらけの国境を越えて

半世紀にわたって続いた独裁政権に終止符が打たれ、13年間もの内戦が終わった。祖国シリアを難民となって逃れた人々の帰還ラッシュがピークを迎えている。 難民たちは岩だらけの山肌を歩いて国境を渡っていた。レバノン国境の通行料が …
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【シリア発】 「人間オーブン」まであったアサドの刑務所 ウクライナでロシア軍が使用か

人々を恐怖に陥れた施設は、首都ダマスカス郊外の丘の上にあった。サイドナヤ刑務所― ロシアに逃れたバッシャール・アサド大統領の父親ハーフェズ・アサドの時代に作られた。 田中は18日、新政府軍兵士の案内で同刑務所を取材した。 …
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【シリア発】ロシアの軍港があった地域は強盗多発地帯に

ロシアがシリア内戦に本格参戦した大きな理由の一つとして、地中海に出る軍港を手に入れたかった、というのがある。 首都ダマスカスから北北東に250㎞の港町タルトゥースに向けて取材車を走らせた。途中幾度も新政府軍の検問に遭った …
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【シリア発】パレスチナ以上にパレスチナ化するシリア南部

アサド政権が崩壊すると、イスラエルは間髪を入れず、シリアに侵攻した。ゴラン高原の最も高い場所にあるヘルモン山山頂をシリアから奪い取った。同高原はイスラエルの国防上欠かせない。山頂には早速レーダー基地を置いている。 ほぼ同 …
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【シリア発】アサドの化学兵器とプーチンのクリミア侵攻

ダマスカス郊外に行くと一望瓦礫野原が広がる。唖然とする。「イスラエルだってここまでしないだろう」と。 アサドの政府軍とロシアとヒズボッラーがこの地域に猛爆撃を加えたのは、反体制派の拠点になっていたからだ。 首都を死守した …
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【シリア発】国民の10人に9人が貧困

田中は14年間にわたって続いた米国の経済制裁が一昨日、解除されたばかりのシリアに入った。 「国民の10人に9人が貧困。人口の70%が人道支援を必要としている」(国連広報センター・2023年)。凄まじいまでに貧しい国である …
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「CAになりたい」アフガンの少女は言った

アサド政権が倒れ、シリアの首都ダマスカスでは人々が喜びを爆発させている。恐怖に怯えずに毎日が暮らせる。親族友人がサイドナヤ刑務所に連行されることもない。 今から23年前、タリバン政権が崩壊した直後のアフガニスタンの首都カ …
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イスラエルのシリア侵攻 次はどうなる

さすがはイスラエルだ。8日、ダマスカスが陥落するとイスラエル軍は間髪を入れず、シリア領内に向けて侵攻した。 ゴラン高原とシリアとの間に設けてある国連の緩衝地帯からシリア領土に踏み込んだのである。イスラエル軍自らが認めてい …
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「シリア崩壊」は最初から米国とイスラエルの筋書きがあったわけではない

「シリア崩壊の筋書きはアメリカとイスラエルが書いた」とする趣旨の珍説がSNS上で目につく。元国会議員のブンカジンまでもが同調するありさまだ。 誤解なきよう。イスラエルのレバノン侵攻の経緯はこうだ― 2023年10月、イス …
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安田純平さんを自由に

 きょうほど記事にしてよいものかどうか、悩んだことはない。  平和団体が今夕、シリアで反政府武装勢力に拘束されている、フリージャーナリスト・安田純平さんの解放を求める集会を官邸前で開いた。  安田さんに近いジャーナリスト …
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安田氏は軍事に詳しいが、アラブの民の目線から取材報道を続けている。=6日午後6時ごろ、官邸前 撮影:筆者=