» ウクライナ

【クリミア発】 日本の選挙にも国際監視団を

 「ロシアへの併合」の是非を問うたクリミアの住民投票(16日実施)には、世界23ヵ国から126人の選挙監視団が現地に入った。アメリカ、イタリア、フィンランドなど西側諸国からの監視員が目立った。親露派による出来レースではな …
続きを読む»

記者会見する選挙監視団。各国の代表が出席した。答えているのはフィンランドの代表。=17日正午過ぎ(日本時間午後7時過ぎ)、州都シンフェロポル 写真:筆者=

【クリミア発】 住民投票 「暮らし向上」 「スターリン時代の再来心配」

 「ロシアへの編入」か「(独立に近い)自治権の確立」か、を問うクリミア自治州の住民投票が16日(日本時間同日午後~17日未明)、行われた。  筆者はロシア系住民が約60%の州都シンフェロポル、90%のセバストポリ、そして …
続きを読む»

州都シンフェロポルの投票所。=16日午前11時頃(日本時間午後6時頃) 写真:筆者=

【クリミア発】 住民投票きょう 「ロシアへの併合」か「自治権の確立」か

 「ロシアへの併合」などを問うクリミアの住民投票は、日本時間のきょう(16日)、実施される。    住民投票の選択肢は二つ。「ロシアへの併合」か「自治権の確立」か、だ。ウクライナ新政権や米国、EUは住民投票自体を非合法と …
続きを読む»

「ナチよりロシアを選ぼう」と呼びかける看板。親ロシア派は「キエフの新政権はナチス(極右)」だと決めつける。=セバストポリ近郊 写真:筆者=

【クリミア発】 ミサイル基地に入った ロシアの核、西に前進の可能性も

 戦意を喪失した軍隊は思わぬほど開けっぴろげだ。クリミア半島南端セバストポリ郊外のウクライナ軍ミサイル基地を訪ねた。門番の兵士に「日本人ジャーナリスト」と告げると、ややあって副司令官が出てきた。  副司令官は「どうぞ中へ …
続きを読む»

ウクライナ軍ミサイル基地ゲート。ロシア軍ではなくウクライナ兵が警備に立っていた。 =14日午後、セバストポリ 写真:筆者=

【クリミア発】 最前線の検問所 塹壕掘る武装民兵

 ウクライナ本土からクリミア半島への入り口にあたるチョンガル。半島最北端の「玄関」は前線基地と化していた。ロシア国旗を立てたカーキ色のテントやプレハブが並ぶ。民兵の兵舎だ。  炊事施設もあり煮炊きの香りが漂う。ざっと見ま …
続きを読む»

ウクライナ本土から入って来る車両を止めて検問する民兵。チェックポイントではこの角度のみ撮影を許可された。=12日午後1時ごろ(日本時間午後7時ごろ)チョンガル検問所 写真:筆者=

【クリミア発】 住民投票反対派が賛成派のパスポート破る事件相次ぐ

 「ロシアへの編入」などを問う住民投票(16日実施)が近づくクリミア半島は、日増しに緊張が高まる。ロシア軍とロシア系住民が警戒しているのは、キエフ方面から武器や工作部隊がクリミア半島に入ってくることだ。  幹線道路はロシ …
続きを読む»

クリミア自治州政府庁舎の屋上には早くもロシア国旗がはためく。左はレーニン像。=11日、シンフォロフェル 写真:筆者=

【クリミア発】 事実上の「州都陥落」 ロシア系住民と民兵に包囲され

 「首都陥落」で必ずと言ってよいほど目にするのは、対戦国(内戦では反乱軍)の戦車や装甲車が乗り込んで来る光景だ。だが、クリミア半島の州都では少し様相が違う。  クリミア自治州の州都シンフェロポルでは、「クリミア軍」を名乗 …
続きを読む»

ウクライナ軍基地正門前に立ちはだかるロシア系住民。=9日夕(日本時間10日未明)、シンフェロポリ 写真:筆者=

【クリミア発】 ロシア海軍「自沈作戦」 ウクライナ海軍を湾内に閉じ込め

 船は座礁、転覆しているのではない。湾の出入り口を封鎖するため爆破されたのである。ウクライナ海軍が基地を置くドヌーズラフスキー湾。黒海に向かって油壷を逆さにしたように広がる。壺の出入り口は200メートル足らずだ。  ロシ …
続きを読む»

船の右はドズール湾、左が黒海。水深が浅いため、船体は海上に姿を見せている。漁船のような小型船舶以外は航行不可能になっている。=7日、ドズール湾出入口 写真:筆者 

【クリミア発】 「ロシア連邦へ」住民投票前倒し ウクライナ新政権は猛反発

 クリミアがロシア回帰に向けて一気にアクセルを踏み込んだ。クリミア州議会は6日正午ごろ(日本時間同日夕方)、「ロシア連邦への編入」をはじめ、州の地位を自らで決める住民投票を16日に行うことを可決した。30日に行う予定だっ …
続きを読む»

「オバマはクリミアに口出しするな。トイレに行ってろ」。米国への敵愾心むき出しのプラカードを持つ女性。=6日朝9時ごろ(日本時間同日午後4時ごろ)、クリミア州議会前 写真:筆者=

【クリミア発】 ウクライナ空軍 「我々は投降しない」

 ウクライナ危機で初めてロシア軍の発砲(威嚇射撃)があったベルベク空軍基地は、同軍による空港占拠が続く。空港入り口の道路はロシア軍の大型トラックで封鎖され、立ち入り禁止となっている。裏手に回って滑走路が見える地点まで道な …
続きを読む»

「学校の勉強は順調に進んでいるかい…」。ウクライナ兵士は娘(小学3年)に語りかけた。=5日、ベクベル空軍基地 写真:筆者=