投稿者「tanakaryusaku」のアーカイブ

【パレスチナ発】叶わぬ和平合意見つめるバンクシーの鳩

 白い鳩は平和の象徴であるオリーブをしっかりとくわえていた。防弾ベストで身を守ろうとしているのだが、ライフルの照準はピタリと合っている・・・  バンクシーがパレスチナ自治区ベツレヘムの土産物店の壁に「白い鳩」を描いたのは …
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田中はなぜパレスチナまで来たのか

 イスラム教徒の聖地であるアルアクサ・モスクは、ユダヤ教徒の聖地であるユダヤ第2神殿跡の上に立つ。  アルアクサ・モスクを壊して、そこにユダヤ教第3神殿を建てようとする人々がいる。ユダヤ教・狂信派と言われる。彼らは第3神 …
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ウクライナから見た「敵基地先制攻撃」のお粗末

 ロシア軍の侵攻により国土が戦場と化したウクライナから帰国すると、日本は「お花畑」な議論で沸騰していた。  自衛手段として叩かれる前に相手に先制攻撃を加えようというのだ。あまりにお粗末である。  仮に陸上の基地を叩けたと …
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在日イラン人デモ 「私たちはどこまで殺されるか分からない」

 「ヒジャブの被り方が悪い」と言われて宗教警察に逮捕された女性が死亡した事件に端を発したイラン政府打倒運動――  現地に入らずして評論はしたくない。せめて人々が何を思っているのかを知りたかった。在日イラン人たちのデモを取 …
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【ウクライナ報告】フィクサーに救われた田中の命

 キーウの北西隣の街イルピン。ここが落ちれば、ロシア軍の首都入城となる。ウクライナにとって最後の砦でもあるイルピンは陥落寸前の激戦地だった。  3月13日、田中はロシア軍が見える位置まで進もうとした。  「パン・パン・パ …
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ウクライナ戦地取材 会計報告(8月~11月)

 南部の戦略要衝ヘルソンをウクライナ軍が奪還した11日、人々は喜びを爆発させた。「ヘルソンはウクライナだ」の連呼が夜空に響いた。  親露派の人士が言うようにゼレンスキー大統領が国民を戦争に駆り立てているのだったら、一地方 …
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ウクライナ取材は軍の規制との戦いだった

 ポーランド国境の駅で出入国管理官が列車に乗り込んで来てパスポートの提示を求めた。通常なので普通にパスポートを差し出した。  田中のパスポートを見た管理官は「ウクライナに住んでいるのか?」と尋ねてきた。怪訝な表情である。 …
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【戦禍のウクライナより読者の皆様へ】

 田中は間もなくウクライナを離れて帰国の途につきます。  開戦間もない春頃は砲弾の下をくぐるような取材をし、リポートしていました。  あれから半年、本格的な冬を間近に控えるようになってロシア軍は、集中的にインフラを攻撃し …
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【ウクライナ発】戦場の子どもたち~憎しみの再生産

 8ヵ月にわたってロシア軍の占領が続いたヘルソンの、それも拷問部屋の近くだった―  子供たちを見た時、反射的にガザの子供を思い出した。「大人になったら何になりたいか?」と聞くと、パレスチナの子供たちは「ハマスの戦士」と答 …
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【ウクライナ発】停電に対抗する「無敵拠点」国内に3,700施設

 ロシア軍によるインフラ破壊で停電しインターネットもつながらない。凍死者が相次ぐのではないかと気を揉んでいたが、政府と自治体は対策を講じていた。  停電で凍える人々が暖を取り、スマホに充電し、インターネットで情報にアクセ …
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