世界中の人々が絶望を味わう大惨事が起きないことを祈るのみだ。
イスラエル国防軍(IDF)のダニエル・ハガリ報道官は27日、記者会見し「ガザ地区最大のアル・シーファ病院にハマスの司令部がある」と述べた。
ハガリ報道官は病院の平面図を示しながら「ハマスの軍事施設があるのはこことここだ」などと説明した。明らかに内通者からの情報である。
アル・シーファ病院は、ハガリ報道官によると病床数1万5千人、医療スタッフ4千人。アル・ジャジーラは5万人がここに避難していると伝えた。
2014年戦争の際もアル・シーファ病院は避難民で溢れ返っていた。病院の庭や軒先はぎゅうぎゅう詰めの状態だった。
当時、イスラエル軍は病院の塀を爆撃してきた。「ハマスの施設があることを知ってるんだぞ」と言わんばかりだった。避難民は疲れ切っているのか、慣れっこなのか。爆撃されても騒がなかった。
7日に同じガザ市にあるアルハビ病院が爆撃されて約500人が死亡した際は、世界中で反イスラエルデモが湧き起こった。イスラム聖戦による誤爆との説もあるが。
今回、イスラエル軍が事前に記者会見したのは、「ハマスの軍事施設、それも司令部があるからなんだよ。爆撃されても仕方がないんだよ」ということなのだろうか。
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田中は人類史に残る大虐殺が起きる恐れのあるガザを取材するためにパレスチナに来ております。
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