
一時停戦。しまってあった漁網を船に積み込み出漁する漁師たち。こうした光景はもう見られないのか。=2014年、ガザ市海岸 写真:筆者=
ガザへの医薬品や食料など緊急支援物資を積んでシチリア島を出た国際NGOの支援船『マドリーン号』が、イスラエル軍の警告を受けた。船には世界的に著名な環境活動家グレタ・トゥーンベリさんも乗船している。
ニューズウィークによると、イスラエル軍のドローンが船上をホバーリングした。マドリーン号は4日、救難信号を発した。
2010年にも同様の事件があった。当時、田中はガザにいて地元通訳と共に救援物資の到着を楽しみにしつつもハラハラしながら待っていた。
だが、結果は最悪の事態となった。イスラエル軍の特殊部隊がヘリから救援船に降り立ち、NGOのメンバーなど9人を射殺したのだ。
東地中海上の現場は、国際水域なのかイスラエルの固有水域なのか、厳然たる識別の難しい海域だった。
「(攻撃の)準備はできている」「近年の経験がある」と、イスラエル国防軍のエフィ・エドフリン准将は語った。
~終わり~
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