ウクライナ軍が、ロシア西部に越境攻撃し侵攻を続けている。
ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー司令官は「(クルスク州などの)1千㎢を制圧した」と発表した。ウクライナ軍が陥れたのは28村に及ぶ。(12日現在)
クルスク州知事によれば住民12万人が避難した。2千人が取り残されているという。
つい数ヶ月前まで、ウクライナ軍は防戦一方だった。
これまで暮らしていた地域に異国の軍隊が侵攻してくるのだ。恐怖と混乱は想像も及ばない。以下当事者から直接聞いた話だ。
ロシア軍の猛攻により街が廃墟となったマリウポリで、母親と息子はバスに乗せられロシアに連行される寸前に逃げた。しかし多くの住民はロシアに連れ去られた。
マスグレーブが見つかったブチャの住民は、死体がゴロゴロ散乱する道を避難バスで脱出した。
脱出できず撃ち殺された住民は少なくない。住民の多くは自宅の地下に隠れるなどした。共同井戸に水を汲みに行くと発見されて撃ち殺されるので、ノドが渇いても耐えた。
ロシアが国土を蹂躙されたのは第2次世界大戦以降初めてだ。
プーチンは緊急会議を招集した。慌てぶりがよく分かる。大量破壊兵器による反撃に出ないことを祈るばかりだ。
BBCはガザ情勢と同じくらいの時間を割いてウクライナ軍のロシア侵攻を伝えている。
ウクライナは侵略される国から侵略する国となった。国際社会からの批判は免れない。
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田中はきょう(13日Tuesday)も街頭に出ます。戦地取材の費用を募るために。
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