
樹齢100年を超すスダジイ。田中が現場に到着した時すでに右半分が伐採されていた。無残である。=16日午前、神宮外苑 撮影:田中龍作=
コンクリートジャングルの東京にあって貴重な緑地だった神宮外苑。再開発に伴う樹木の伐採が❝順調❞に進み、禿げ山ならぬ禿げ野原となってゆく。
きょう18日は朝からスダジイの伐採が始まった。神宮外苑創建時からあることが確認されており、樹齢100年を超える。古木にして巨木だ。
スダジイは外苑のシンボル銀杏の守護神とも言われる。それを何のためらいもなく伐採するのだ。
「スダジイには神様の霊が宿ってるんだぞ。オマエら恐ろしくないのか?」。田中はクレーンとチェーンソーを操る工事業者をドヤしつけたい気持ちで一杯だった。
東京都が風致地区の規制を緩めて再開発のゴーサインを出し、新宿区が伐採を許可した。
かろうじて踏み留まっているのが、秩父宮ラグビー場前の18本2列の銀杏並木だ。港区の区道上にあるため伐採には港区長の許可が必要になる。
港区の清家愛区長は、伐採に慎重な姿勢を示し、6月の区長選挙に当選した。清家区長が心変わりしないことを祈るのみだ。

ヒマラヤ杉の切株が連なっていた(写真左上)。外苑は樹木の処刑場と化しつつある。=16日午前、神宮外苑 撮影:田中龍作=
~終わり~