リベラル系野党の立憲民主党は、事件の当事者や政府の役人から事情を聴くヒアリングのネット配信を15日から解禁した。
この日はトラブルが底なし沼状態となったマイナンバー保険証について厚労省や保団連(全国保険医団体連合会)などから話を聴いた。
医療現場からの悲鳴が手に取るように伝わってきた。厚労省は対応できず「検討していく」などとする役人答弁を繰り返した。
ヒアリングの開催は、前日の14日にメールで送付されてきたが、「インターネットによるライブ配信や録画配信はご遠慮ください」とあった。
ところが、当日15日、ヒアリング会場の衆院第16控室で党職員が「ネット配信OKになりましたから」と告げてきたのである。驚いた。職員の声と表情は明るかった。
党職員によれば幹部の判断で解禁になったという。それ以上の理由は「分からない」とのことだった。
もともとは「野党国対ヒアリング」として共産党、社民党も交えて政府を鋭く追及していた。
だが、2021年の総選挙で敗れ執行部が変わり、「野党国対ヒアリング」は休止となった。
突然の復活が何を意味するのか、不明である。
いずれにせよ政治は可視化された方がいい。政策決定に重大な影響力を持つ政府の諮問会議などは、すべて国民の目の前に晒すべきである。
~終わり~
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