性接待疑惑で経営危機さえ囁かれるフジテレビ。17日にあった密室での港社長記者会見がさらに事態を悪化させた。
記者会見でカメラを回すことさえできなかったテレビ局のクルーや出席を認められなかったフリーランスたち総勢30人がフジテレビ本社を訪れ、約5万筆の署名を添え「オープンな記者会見を開くよう」要望した。
フジテレビ側は総務部長、総務局長、広報局長(執行役員)が対応し、27日午後開催予定の社長記者会見をオープンにすることを約束した。
田中が「海外メディアも入れるのか?」と尋ねると、上野陽一広報局長は「入れる」と答えた。
一行はフジテレビの天皇と呼ばれる日枝久会長の出席を求めた。
フリー記者たちは第3者委員会の再編成も求めた。某弁護士が会社側と事前に打ち合わせしていることが露見したのである。この弁護士は明確な利害関係者である。
お身内の新聞テレビ各社は「フジテレビは日弁連のガイドラインに沿った第3者委員会を設置する」と横並びで報道しているが、真っ赤なウソである。
「日枝会長の出席」と「第3者委員会の再編成」についてはフジテレビ側から明確な回答はなかった。
密室記者会見のあった17日、田中と東京MXの堀潤キャスターはフジテレビを訪れ「記者会見に参加させるよう」迫ったが、突っぱねられた。
あれから7日。志を同じくする者が横につながると、権力と一体化した巨大テレビ局に一泡吹かせることも可能であることが分かった。
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