あの大日本帝国でさえ本土決戦は避けたのだから・・・
オリンピックが強(凶)行開催される直前までは、一縷の望みを託す声が世にあった。7月23日、願いもむなしくパンデミック禍の五輪は凶行開催された。世界初である。
田中は何としてでも狂気の祭典を中断に追い込みたかった。それには五輪がウソと矛盾に満ち、国民に犠牲を強いていることを暴くことだ。 選手・役員の行動規範を定めたプレイブック違反の外出。菅首相の言うバブルは穴だらけなのである。
ある夜、救急車が選手村に入った。下界では早くて30分、長ければ8時間も受け入れ病院が決まらない。だが選手村の場合は10分余りで受け入れ先が決まった。五輪関係者と普通の人々との間には命の格差があった。
菅首相は「オリンピックと感染拡大はつながらない」とうそぶき、新聞テレビはそれを垂れ流した。
都内の病院、診療所で発熱外来を担当する医師は「どの口で言うのか?」と憤る。
海外から選手や関係者が大量に入国し始めた7月13日、東京の新規感染者は830人。開会式の7月23日は1,359人。
7月28日には1日の新規感染者が3千人を超え、8月5日には5千人を突破した。垂直に近い増加だ。
防疫の要諦は水際対策であるのに、五輪選手、役員、メディアに特例を設けたため、コロナウイルスは撒き散らされたのである。
感染爆発は明らかにオリンピックがもたらしたのだ。
だが、政府やマスコミは飲食店叩きに奔走し、繁華街の人流が減らないことを「緩みが出た」などと分析する。
「一億総ざんげ」である。無謀な戦争に突き進み、広島に原爆を落とされても、戦争を完遂しようとした軍部の責任は曖昧になった。
軍部とはオリパラ組織委であり、菅政権であり、電通である。新聞は当時と同じように権力の提灯持ちを務めた。今回それにテレビが加わった。
夏の2週間をバカ騒ぎするキリギリスのために、アリは殺される。
生き残ったアリは、キリギリスの罪状を後世に伝えなければならない。
まして「1億総ざんげ」なんぞにしてはならない。
~終わり~
◇
『田中龍作ジャーナル』は、新聞テレビが報道しない、報道できない出来事を伝えます。
コロナの影響で運営が厳しくなっております。買い物のおつりの1円からでも寄せて頂けると助かります。↓
【ゆうちょ銀行の口座をお持ちの読者様】
炎天下、郵便局に行かずにご支援が可能になる「ゆうちょダイレクト」があります。
https://www.jp-bank.japanpost.jp/direct/pc/sinki/dr_pc_sk_index.html
◇
【海外在住の皆様、郵便局に行くのが難しい方々】
猛暑の中、お出かけになる必要はありません。
ご自宅のPCから何時でもクレジットカードでご支援頂けるインターネット決済システムSquare があります。
任意の金額を設定できます。
☟
https://checkout.square.site/merchant/MLXCFCX3DAHRG/checkout/C4S6O3LPI66IXMK6QGYMWMUG