バッハIOC会長が豪語していた「選手たちは毎日PCR検査を受ける」が、絵に描いた餅であることが分かった。バッハ会長の唱える「日本人へのリスクはゼロ」の根拠は崩れた。
選手村の一角に選手たちの唾液を集めた検体回収デスクがあった(写真)。回収箱を管理していた白衣の係員に「検体は毎日ちゃんと届くのですか?」と尋ねると「届く」と答えが返ってきた。
「数はどうなってますか?」と聞くと「日によって違う」と答えた。 エッ!? 田中の頭の中にクエスチョンマークが激しく点滅した。
きょう29日、国会内で開かれた立憲民主党のコロナ対策本部による対政府ヒアリングで、疑問は解消した。だが恐怖と怒りに震えた。
斉木武志議員が内部告発に基づき「誰が検査を受けていないのか、組織委は把握していないのではないか」と政府を追及した。
内閣官房のオリパラ事務局は「組織委の方で受検していない選手たちに受検する(検査を受ける)ようお伝えしている」と述べるに留まった。
組織委とIOCの力関係からして《検査を受けなければ出場資格を取り消しますよ!》などと強いことを言えるはずがないのだ 。
さらに致命的な問題も明らかになった。唾液採取の際に監督者がつかないのだ。水で薄めても、イソジンを加えても、他人の唾液を借りても、分からないのだ。
母国の期待を背負って来日している外国の選手たちは、検査結果が「陽性」となって出場できなくなることは何としてでも避けたい。
体調が悪い時、「水を加えろ」と悪魔が囁いたりしないだろうか。
陽性でも陽性と分からないまま選手は出場する。レスリング、柔道といった接触競技では、相手に感染する確率が高くなる。
7月1日から28日までの間に五輪関係者の中から169人の陽性が確認されているが、そのうち約半分の80人は外部の委託業者である。(組織委統計)
かくしてコロナウイルスは選手から選手、選手から外部の業者に伝染し、東京中、日本中に拡散される。
~終わり~
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