何たる浪費と自然への冒涜だろうか。代々木公園にはイベント広場と屋外ステージがあるのにもかかわらず、東京都は巨費を投じてライブサイト(パブリックビューイング)を設営し、樹木を切るのである。
田中は都オリパラ準備局に電話取材し、「イベント広場があって、そこに屋外ステージがあるのに、わざわざパブリックビューイングのステージを作る必要があるのか? 」と尋ねた。
同局からは「国立競技場が近くにあるから」と全くチンプンカンプンな答えが返って来た。
もうひとつの理由として「イベント広場は狭いから」と答えた。とんでもない。同広場とステージ観客席のキャパは5千人ある。
東京都の計画によるとパブリックビューイングの収容人数は、もともと1,600人だった。コロナの感染拡大防止を理由に710人に減らしたが。
ライブ広場と屋外ステージで最初から充分だったのである。
古木・巨木を切って(東京都は剪定と説明)進むパブリックビューイングを運営するのは電通だ。都内4か所と被災地の東北3県と熊本県にも設置され、全部で45億円の予算がつく(都オリパラ準備局による)。
はじめにパブリックビューイングありきだったのである。電通のために仕事を作ったのではないだろうか。
わざわざコロナ感染を拡大し、自然を痛めつける。そこに私たちの血税を使うのである。
~終わり~
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