【代々木公園】ステージと充分な広場があるのに パブリックビューイング会場に巨費投じる不思議

代々木公園には5千人収容の広場と屋外ステージがあって、人々に親しまれている。=29日、撮影:田中龍作=

 何たる浪費と自然への冒涜だろうか。代々木公園にはイベント広場と屋外ステージがあるのにもかかわらず、東京都は巨費を投じてライブサイト(パブリックビューイング)を設営し、樹木を切るのである。

 田中は都オリパラ準備局に電話取材し、「イベント広場があって、そこに屋外ステージがあるのに、わざわざパブリックビューイングのステージを作る必要があるのか? 」と尋ねた。

 同局からは「国立競技場が近くにあるから」と全くチンプンカンプンな答えが返って来た。

 もうひとつの理由として「イベント広場は狭いから」と答えた。とんでもない。同広場とステージ観客席のキャパは5千人ある。

 東京都の計画によるとパブリックビューイングの収容人数は、もともと1,600人だった。コロナの感染拡大防止を理由に710人に減らしたが。

 ライブ広場と屋外ステージで最初から充分だったのである。

この中でパブリックビューイングを行う。普段は感染対策のため「立ち入り」を禁じておきながら、五輪関連行事の時は「お入り下さい」となる。ダブスタこの上ない。=29日、代々木公園 撮影:田中龍作=

 古木・巨木を切って(東京都は剪定と説明)進むパブリックビューイングを運営するのは電通だ。都内4か所と被災地の東北3県と熊本県にも設置され、全部で45億円の予算がつく(都オリパラ準備局による)。

 はじめにパブリックビューイングありきだったのである。電通のために仕事を作ったのではないだろうか。

 わざわざコロナ感染を拡大し、自然を痛めつける。そこに私たちの血税を使うのである。

パブリックビューイング予定地で切られた樹木。都オリパラ準備局は「剪定」と主張するが。=25日、代々木公園 撮影:田中龍作=

  ~終わり~

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