日本政府にオリンピックの中止を求めた全国医師ユニオン(130人)の植山直人代表が、きょう27日、日本外国特派員協会(FCCJ)で記者会見を開いた。
植山代表は「東京はいま、危険な戦闘地域である」としたうえで「東京五輪の開催は日本だけでなく世界に対するバイオテロ」と指摘した。
危険な変異株ウイルスが東京に集中し、再び世界に拡散され、新たな変異株ウイルスを生む環境を作り出すことになるからだ。
『The Times』(英国紙)の記者が「東京オリンピックが実施されたら人々は死ぬか?」とストレートに質問した。
植山医師は「これまでにないような変異株が、どの位できるかによるが、通常の戦争では考えられない(ほどの人が死ぬ)」と答えた。
植山医師はガザ戦争を引き合いに出し、通常の戦争をはるかに超えるCOVID-19の危険性を説いた。
田中はあえて通常戦争との違いを質問した。返ってきた植山医師の答えに震えた。
「戦争は敵によって殺されるが、コロナは身内によって殺される。家庭内感染があるから」「戦場ではなく平和の祭典が人を殺す」
家族にしてみれば全くその意思はないが、ウイルスを移すことによって身内を殺すのである。これほどの不条理はない。
「平和の祭典」と声高に唱えながら、人々を恐怖させて殺し、貧困のどん底に叩き落とすのである。
著名なアメリカ人作家(ロバート・ホワイティング)は「五輪を止めるために有効な手段はないか?」と聞いた。
植山医師は2つの手段を挙げた―
「(五輪に突入すると)選挙で大敗することを恐れ、与党の中から(五輪中止の)声があがること」
「日本の病院は満杯で入れない。さりとて帰国もできない。飛行機に乗れないから。怖くて(日本に)来れないだろう。選手団のボイコットが出ればIOCも中止せざるを得なくなる」。
植山医師は「人間の理性が問われている」と言った。だがIOCはじめとする五輪貴族たちに人間の理性を期待するのは難しい。
~終わり~
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