コロナウイルスの拡散本部をきょう野党議員たちが視察した。立憲、国民、共産、社民の議員8人がGo toトラベルの仮事務所に乗り込んだのである。
あくまでも「仮事務所」である。政府が8月からの事業を無理矢理に前倒ししたため、「本事務所」ではないのだ。
仮事務所は株式会社日本旅行の本社(日本橋)にあった。オフィスビルの1フロアに150人が働いていた。各旅行会社のスタッフや外注の派遣社員などから成る。
主な業務として、事業者や旅行客からの電話対応にあたる。持続化給付金事業と違って実体はあった。
旅行客を受け入れる旅館やホテルのコロナ対策については書面審査で済ませるというから驚く。
書面審査でコロナ感染が防げるのであれば、これほど楽なことはない。Go to事業による感染拡大は必至だ。
8月3日から事務所は1,000人態勢となる。コロナ拡散装置は巨大化するのだ。
さらに驚くのは離島へのツアーも事業に含まれていることだ。医療体制が不十分な離島にウイルスを持ち込めばどうなるか。離島を壊滅させるつもりだろうか。
1兆3,542億円の事業費は国民の血税によって賄われる。
仕事を失って食べて行くことさえ危うくなっている人々が増えているところに「旅行」というのも常軌を逸しているが、コロナの感染拡大期にウイルスを撒き散らす事業は狂気の沙汰だ。
世界の歴史に残るほどの愚策となるだろう。
~終わり~