細川・小泉元首相、再始動 「死ぬまで脱原発」

細川氏と小泉氏。合わせて148歳とは思えないほど二人とも意気軒高だった。=7日夕、永田町 写真:筆者=

細川氏と小泉氏。合わせて148歳とは思えないほど二人とも意気軒高だった。=7日夕、永田町 写真:筆者=

 3ヵ月前の東京都知事選挙で保守層にも脱原発運動のうねりを起こしたあの二人が戻ってきた。小泉純一郎、細川護熙の両元首相だ。

 一般社団法人「自然エネルギー推進会議」の設立総会が今夕、都内で開かれた。細川氏が代表理事を務める。小泉氏は発起人の一人だ。

 発起人、賛同人には各界各層の著名人が名を連ねる。その数、43人(5月7日現在)。福島県南相馬市の桜井勝延市長、俳優の菅原文太氏、作家の瀬戸内寂聴氏…(発起人)。女優の吉永小百合氏、弁護士の河合弘之氏、ルポライターの鎌田慧氏、SUGIZO氏、市川猿之助氏、坂本龍一氏…(賛同人)。脱原発を求める声が幅広くあることに改めて驚かされる。

 代表理事の細川氏が挨拶に立った―

 「選挙期間中に、勝っても負けても原発ゼロのたたかいはこれからだと言ったが、今日がそのスタートだ。まず第一に再稼動に反対し、原発から自然エネルギーに転換することによって、実感できる経済というものを作り上げる。放射能の心配のない社会というものを作っていく。それが第一の目標であることはいうまでもない」。

 「特に地方が元気になるように、地方での自然エネルギー事業の励まし(エンカレッジ)してゆく。地方でのサポートをやっていかなければならない。あちこちに出かけていって、自然エネルギーの活動に支援をしていきたい。ネットワーク作りもサポートしていきたい」。

都知事選でのひとコマ。発起人の一人、瀬戸内寂聴氏(中央)は体調不良で設立総会には出席できなかった。=1月29日、吉祥寺 写真:筆者=

都知事選でのひとコマ。発起人の一人、瀬戸内寂聴氏(中央)は体調不良で設立総会には出席できなかった。=1月29日、吉祥寺 写真:筆者=

 小泉氏が続いた―
 
 「勝っても負けても原発ゼロの国作りを目指すんだ。これは死ぬまで頑張らなきゃいけない。(中略)東電をはじめ、日本の原発会社、国民の税金の助けなしにやっていける原発会社はひとつもないんですよ。政府のお金をふんだんに使っている。それなのに原発は一番安い・・・どういうことですか? 日本の原発会社、原子力ムラはカネまみれだ。選挙が終われば原発会社の人から「小泉さんあんまりウソ言わないでくれ」と文句が来るかと思ったが、今だに全然来ない(笑)」。

 「自然再生エネルギーを加速させる動きを充実させる。この会を立ち上げた目的だ。過去の人と言われようが、これからの未来の世代の為にも何と言われようとも原発のない国づくりのためにがんばって行く。これこそがまさに大きな志だ。どんな困難な道であろうとも、自然を大事にして、無限にある自然のエネルギーを我々の発展に生かす」。

 小泉氏はエネルギッシュな身振り手振りとユーモアで会場を沸かせた。

 会場は超満席となり大勢の立ち見が出た。テーマが脱原発であるにもかかわらず、マスコミ各社が詰めかけた。人気はさすがだ。

 だが都知事選が示したように脱原発勢力が結集しない限り、原発は止まらない。

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