
マスク、ゴーグル、ヘルメットを着用して機動隊の急襲に備えるグループ。彼女のゼッケンには25歳の若さで処刑されたジャーナリストの顔がプリントされていた。=日本時間15日午後5時30分、ゲジ公園 写真:田中龍作=
地元メディアによればエルドアン政権側は軟化の姿勢(ポーズ)を見せているようだ。反政府デモの引き金となったゲジ公園の再開発については「差止めを求めた裁判の判決に従う」「国民投票に問う」とまで譲歩した。
ところがプラットホーム側はエルドアン首相の退陣を求めて譲らない。プラットホーム関係者は筆者に「タイイップ(エルドアン首相)が辞めるまでここを去らない」と話した。
同関係者によれば「プラットホーム側はきょう午後2時~3時頃(日本時間午後8時~9時頃)回答を出す」という。
交渉決裂に備えて警察はタクシム広場に放水車7台、機動隊員輸送車10台を待機させている。
あるグループは機動隊の急襲に備えてガスマスク、ヘルメット、ゴーグルを着用し始めた。ちなみに筆者はグループの女性から彼らと同じ3点セットの配布を受けた。「危ないからこれを着けて取材して下さい」と言われて。彼女のゼッケンには、25才の若さで処刑されたジャーナリストの顔がプリントされていた。

嵐の前の静けさ? 民衆が転覆させたパトカーの上でくつろぐ青年。向こうに見えるのがアタチュルク文化センター。=写真:田中龍作=
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