「建設会社・福田組が国税局から5億円もの所得隠しを指摘されていた」。このニュースに接した時、検察庁は「金丸方式」で民主党の小沢幹事長に行くつもりだな、と思ったのは筆者だけだろうか。
福田組は小沢幹事長の妻・和子さんの実家で、和子さんは大株主だ。「金丸方式」とは、政治資金規正法で略式起訴した金丸信・元自民党副総裁を6ヶ月後に脱税で逮捕に持ち込んだやり方である。
金丸副総裁は、佐川急便事件(92年)に絡んで5億円ものヤミ献金をもらっていたとの疑惑が持たれていた。東京地検は当初有力な証拠がつかめず罰金20万円の略式起訴に留まった。だが国税庁が死亡した妻から遺産相続した割引金融債(ワリシン)の税申告が漏れていることをつかみ、検察は金丸逮捕にこぎ着けたのである。
今回の福田組摘発も国税の応援を得ている。金丸方式を連想させるのもこのためだ。検察は何としてでも小沢幹事長本人を逮捕あるいは在宅起訴したいのだろう。次は奥さんを逮捕するつもりなのだろうか。
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