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現場主義と真実の報道 『田中龍作ジャーナル』を存続させて下さい

 人道危機を受けて国連の人権調査団がベネズエラに入りました。  田中はロヒンギャ難民キャンプなどの現場で見てきましたが、国連の人権調査団が動くのは、事態が深刻かつ大規模になっている証左でもあります。  病院は期限切れの薬 …
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子供たちと共にゴミを漁る母親は妊娠中だった。マドゥロ大統領は「人道危機はない」と主張する。ゴミ袋漁りはタブーだ。撮影した米TVのジャーナリストは国外追放となった。=2月、カラカス市内 撮影:田中龍作=

【ベネズエラ報告】飢えたる民は革命に立ち上がれるのか 米国介入は第2のシリア化 

 ファン・グァイド国会議長が国民に反マドゥロ政権デモへの参加を呼びかけたようだ。  停電と食料難で疲弊した人々が果たして立ち上がれるのだろうか。  田中はベネズエラ滞在中からそれが大きな疑問だった。ベネズエラ情勢とは対照 …
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【ベネズエラ報告】暫定大統領は帰国したけれど 政治腐敗とインフレ、混乱はまだ続く

 「働いても働いても物価が先に上がっていく。生活が苦しい」。大学卒のOLが大きな溜め息をつきながら語った。  彼女は実質賃金が減っていることを嘆いているのだが、日本のことではない。インフレに喘ぐベネズエラのことだ。  ベ …
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かつて南米一の繁栄を誇ったベネズエラだが、トラックの荷台に下着姿のオッサンが乗るのは、途上国でよく見かける光景だ。=3日、カラカス郊外 撮影:田中龍作=

【ベネズエラ・カラカス発】繁栄からの転落 政治腐敗で水も飲めなくなった

 路肩にできた車列を見た時、故障か交通事故かと思ったが、そうではなかった。山肌から染み出てくる水を、人々が持参したボトルやタンクに詰めていたのだ。水はチョロチョロとしか流れて来ない。それでも皆、根気強くよく待っていた。 …
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山から染み出てくる水をボトルに詰める市民。ゴミ漁りと同じく当たり前の光景となっている。=カラカス郊外 撮影:田中龍作=

【ベネズエラ・カラカス発】HIV対策より兵器購入 政府無策でエイズ感染者増える 

 ベネズエラのHIV感染者は保健省に登録しているだけで約7万人。登録外は約20万人に上る(HIV患者の救済にあたるNGO、Accion SoLidariaまとめ)。  Accion SolidariaによればHIV感染者 …
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HIV検査にかけられる血液。政府が検査を普及させなかったことが感染者を増やした。=27日、カラカス市内Accion SoLidariaで 撮影:田中龍作=

【ベネズエラ・カラカス発】米TVクルー拘束 「ゴミ箱漁り映像」が大統領の逆鱗に触れ

 米国の著名キャスター、ジョージ・ラモス氏とそのTVクルーが26日(日本時間)、大統領公邸でマドゥロ大統領へのインタビュー中、身柄を拘束された。  ジョージ・ラモス氏が、「飢餓にあえぐ若者がゴミ箱を漁る映像」を大統領に見 …
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米TVクルーの拘束理由となった「ゴミ箱漁り」の画像(TVクルーは動画)。映像は没収された。=20日、カラカス市内 撮影:田中龍作=

【ベネズエラ・カラカス発】 ロシアと中国は米国に権益を渡さない 巨額兵器市場と地下資源

 政治腐敗と経済無策で国民の反発を買うマドゥロ政権の国外追放が、あたかも時間の問題であるかのように、西側メディアは伝える。  だがロシアと中国は簡単にベネズエラを諦めない。ベネズエラが米国のノド元に位置する戦略要衝である …
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兵器そのものよりも半永久的に続く部品や武器弾薬の供給の方が売買金額は大きい。=ベネズエラ空軍最大のラカロタ基地。23日、カラカス市内 撮影:田中龍作=

【ベネズエラ・カラカス発】 市民が空軍基地にデモ 「人道支援物資の搬入を」

 人道物資の搬入を求める人々が23日、カラカス市内にあるベネズエラ軍最大の空軍基地にデモをかけた。  食料と医薬品が不足するベネズエラに米国やブラジルなどが人道支援物資を搬入しようとしてきたが、マドゥロ政権が国境沿いに軍 …
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女性は空軍基地のフェンスに張り付いて軍の兵士たちに「共に戦おう」と呼びかけた。=23日、カラカス市内 撮影:田中龍作=

【ベネズエラ・カラカス発】給料つぎ込んでもチーズが買えない 餓死者も

 食料はある。だが高くて庶民には手が届かない ―  首都カラカスの市営マーケットを訪ねた。野菜、果物、肉、魚・・・いずれも新鮮で ふんだん にある。客は富裕層ばかりだ。  値札を見て歩いた。 ・トマト2ポンド=50セント …
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新鮮な野菜が所狭しと並ぶ。庶民には高くて手が出ない。=22日、カラカス市内の市営マーケット 撮影:田中龍作=

【ベネズエラ・カラカス発】ゴミ袋が生活の糧 食べて行けない人々のマドゥロ離れ

 すべての労働者が食べてゆけるはずの社会主義国でゴミ袋を漁る人々の姿を見かけた。  地元メディア関係者によると珍しくも何ともない光景になっている、という。  ハイパーインフレで食料を手に入れるのが困難になった結果、食べて …
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男性はゴミ袋の中から食べ物を見つけると、すぐに手に取って口の中に入れた。=20日、カラカス市内 撮影:田中龍作=