マドゥーロ政権転覆 米国介入以外に道はあるか

大統領公邸。土のうと軍隊で守られた政権が何を意味するか。=2019年、カラカス 撮影:田中龍作=

7月28日に投票があったベネズエラの大統領選挙で、「不正があった」と国際社会が指摘している問題―

野党勢力は17日に大規模デモを掛け野党候補の勝利を訴える。間もなく選挙結果のデータをネットで公開する予定だ。

近隣のラテンアメリカ諸国はマドゥーロ大統領が勝利した選挙結果を認めていない。 

マドゥ―ロ大統領は2期目を目指した前回(2018年)の大統領選挙で対立候補を投獄したり国外追放したりして勝利をもぎ取った。

野党勢力は不正選挙を訴え続けた。2019年にはトランプ米大統領(当時・1期目)が軍事介入をほのめかしたこともあって、大規模デモに発展した。

「マドゥ―ロ大統領、国外脱出」の情報さえ駆け巡った。

米国の不介入が分かりデモの勢いは衰え始めていた。隙間が目立つ。=2019年、カラカス 撮影:田中龍作=

だが結局、トランプ大統領は軍事介入しなかった。米国が動かないことが分かると、デモは急速にしぼんだ。

それから5年、反マドゥーロの国民感情は、今回もまた起きた不正選挙を機に再び燃え盛ったのである。

バイデン政権が介入するとは考えにくい。アメリカは現在、中東とウクライナで手一杯だ。何よりベネズエラはロシアが基地を置く。

米国の介入なしで独裁政権の転覆は難しいのではなかろうか。反米の田中といえども米国の影響力は認めざるを得ない。

野党勢力とそれを支持する国民はまたしても見捨てられるのだろうか。

前回(2019年)の民衆蜂起では、米国の不介入が分かり野党勢力の活動が急速にしぼみ始めると、政権転覆を見届けに来たジャーナリストは途端に厄介者扱いとなった。

田中は這う這うの体でベネズエラを脱出したのだが、首都カラカスのシモン・ボリバル国際空港は間もなく停電した。決断が遅れていたらどうなっていたことやら。

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=都内 撮影:島崎ろでぃー=

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