人道危機を受けて国連の人権調査団がベネズエラに入りました。
田中はロヒンギャ難民キャンプなどの現場で見てきましたが、国連の人権調査団が動くのは、事態が深刻かつ大規模になっている証左でもあります。
病院は期限切れの薬品を使い、飢餓に喘ぐ人々は街のゴミ箱を漁る。水道施設が機能しないため市民は山の湧き水を汲む・・・
権力者が政治を私物化し、不正が蔓延したため社会が機能しなくなったのです。
田中はベネズエラに入り、上記の現実を写真付きで伝えてきました。物的証拠を示しながらです。
反米インテリ層やその周辺からは散々叩かれました。「オマエは米帝の犬か」と言われて。
それでも、「イデオロギー」より「現実」を伝えるのが、ジャーナリストの仕事であるとの信念で、田中はベネズエラから人々の暮らしの実態をリポートしてきました。
権力者が政治を私物化し、不正やインチキが蔓延した結果、国家が破綻し、国民は暮らして行けなくなったのです。
日本はベネズエラの一歩手前の所まで来ていることを実感します。
国会に招致され不正統計のカラクリを公述した明石順平弁護士は「ベネズエラと同じことが(日本で)起きている」とまで言っています。
「百の高邁な理屈」より「一つの事実」を積み重ねていく。
飢餓をはじめ国民への弾圧、不正を暴くにはどうしても現場を見、人々の声を聞く必要がありました。
地球の裏側にあたる南米まで足を運ぶには莫大な交通費がかかっています。
カード請求の支払い期限が迫っており、破産が視野に入るようになりました。
『田中龍作ジャーナル』を存続させて下さい。伏してお願い申し上げるしだいです。
田中龍作